コレット跡地のサンローランにプティ・カフェがオープン。

update：2024/05/29

20年間コレットの住所として知られたサントノーレ213番地。この伝説の住所をサンローランが引き継ぎ、昨年6月からSaint Laurent Rive Droite（サンローラン リヴ・ドロワット）のアドレスである。ここはプレタポルテだけでなく、クリエイティブディレクターのアンソニー・ヴァカレロがキュレーターとなって書籍や写真、コラボレーションアイテムなども販売するコンセプトストアである。このサンローランにこの秋、新しい話題がふたつプラスされた。

ひとつ目はブティックがアートギャラリーの役割も果たすことである。ギャルリー・ルカ・ラットンとのコラボレーションで、ヴァカレロが選んだアフリカン・アートピースを展示販売。象牙海岸から巨大な嘴をもつ鳥のサイチョウの像、マリからテラコッタ像NOKなどに加え、アフリカのヴィンテージ家具なども。サンローラン リヴ・ドロワットの歴史に開かれた新しいページである。

ふたつ目はブティックの27 juillet通り側とのコーナーに、9月15日にオープンエアのカフェがお目見えしたことだ。黒の大理石に囲まれたスペースで、カフェだけでなくペストリーも販売。そして、テイクアウトのカップには週替わりのQRコードが。これによってサンローランがセレクションしたプレイリストを楽しめる、という仕掛けがパリではユニークで新しい。