ブルガリと艶やかに共演する、中島健人の美学。

Fashion

フィガロジャポン2026年3月号に登場してから約半年。ブルガリのアンバサダーとして、さらなる洗練の煌めきを纏って中島健人が再登場。ますます力強く、輝きを増して進み続ける彼の生きる「美学」を紐解く。


ネックレスをプライベートならどう合わせるか尋ねると、「ネイビーのトップに合わせてもスチールの色味とゴールドがコントラストで映える気がしません? 長さも自由に調整できますしお気に入りです」。ネックレス「ブルガリ トゥボガス」(YG×SS)¥1,039,500/ブルガリ(ブルガリ・ジャパン) ウィメンズのジャケット¥839,300/ボッテガ・ヴェネタ(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)

「ブルガリのジュエリーは、僕にとってお守りのような存在です。昨年の大晦日のカウントダウンライブ直前、ブルガリの店舗に時計を買いに行ったんです。ステージでは外しましたが、5万5000人の前に立つ前の自分にブルガリの輝きとオーラを纏わせることで、計り知れないエネルギーをもらいました」

この日も、手首にはその時計が輝いていた。「セーブ・ザ・チルドレン」のチャリティリングをプライベートで愛用し、「ブルガリ イル・チョコラート」のアンバサダーも務めるなど、思い入れが強い中島。現在、ブルガリ全体のアンバサダーを務めていることが「幸せであり誇り」、と力強い眼差しで話す。

今回の撮影で着用したのは「トゥボガス」と「ビー・ゼロワン」の新作。ゴールドとスチールを融合させたインダストリアルな輝きに惹きつけられる。

「ゴールド&スチールの組み合わせ、力強くて好きですね。シンプルなシャツに、トゥボガスのブレスレットとセルペンティのスタッズ カプセルを2連で着けている女性がいたら、カッコいい!って思わずついていってしまいそう。僕自身、トゥボガスのネックレスを着けた時に、自信が満ちてくる感じがありました」

新作ブレスレットを重ねて。「一過性ではなく、永続的に愛されるというのは難しいこと。伝統があるうえで、アップデートしながら現代のトレンドや美しさを相乗させるからこそ、愛され続けるのだと思います」。(手首側から)ブレスレット「ビー・ゼロワン(」YG)、(PG)各¥742,500、(WG)¥786,500/以上ブルガリ(ブルガリ・ジャパン) Tシャツ 各¥104,500、パンツ¥196,900(すべて予定価格)/以上セリーヌ(セリーヌ ジャパン)

中島の私服の胸元にはビー・ゼロワンも輝く。

「『コンコルディア』というドラマの撮影で、イタリアで1カ月以上暮らしていた時、コロッセオの横でずっと台詞を覚えていたんです。僕にとって思い出深い場所なので、ビー・ゼロワンがコロッセオから着想を得たと知って、イタリアでの自分の記憶と重なり特別な思いがあります」

ブルガリと中島健人に共通することは少なくない――永続的に人を惹きつける輝き、既成概念に因われない大胆さ、揺らがない美学。そんな、中島健人が中島健人でいるために決めている、絶対的なルールを問うた。

「やる気のないところを絶対に見せないこと。自分自身もですし、一緒に仕事をしていくチームにも求めているかもしれません」

その言葉には、何事にも前向きなエネルギーで向き合う“正義”が宿る。ネガティブを発することは、自らの正義に反する行為。それが中島にとって絶対的な美学であり信念なのだろう。

「中学校の合唱コンクールで指揮者をしたことがあるのですが、やる気がない人って指揮台から見ると一目瞭然なんです。ただ、すべてを正すことには労力がいるし、絶対的な正解でもない、と葛藤したこともありました。でも見て見ぬふりをした先に、納得のいく結果が伴うことってないんですよね。そういう視点が14歳の頃にすでにあったので、孤軍奮闘していたこともあったかな」

戦い続け、前進しながら輝きを降り注ぐ。

優しいブルーのスタイルに重厚感あふれるジュエリー。コントラストのある装いが日々を彩る。(右手人指し指付け根から)リング「ビー・ゼロワン」(YG)¥314,600、リング「セルペンティ ヴァイパー」(YG×ダイヤモンド)¥665,500、(中指)リング「ビー・ゼロワン」(YG)¥543,400、(薬指)リング「ビー・ゼロワン」(YG×SS)¥288,200、(左手中指)リング「ビー・ゼロワン」(YG×SS)¥311,300/以上ブルガリ(ブルガリ・ジャパン) コート¥726,000、パンツ¥206,800、スニーカー¥145,200/以上ジバンシィ by サラ・バートン(ジバンシィ ジャパン)

最新の両A面シングルの一曲「Fiction Love」は、主演映画『ラブ≠コメディ』の主題歌であり作詞・作曲を手がけた作品。アイドルがその理想と現実で葛藤するラブコメ作だが、中島がこの役を演じる“メタ性”が実に興味深い。

「王道のラブコメができる時期って意外と限られていて、40代なら危険な香りがする大人のラブストーリーとか、ね。30代のいまは、王道を突き抜けて演じようと思っています」

もう一方の楽曲「鬼事」は、鎌倉から南北朝時代が舞台のTVアニメ「逃げ上手の若君」のオープニングテーマ。言葉遊びを織り込んだ歌詞が印象的だ。

「最近、歴史の尊さや日本語の美しさを感じることが多くて。アイドル中島健人として、少し古風な角度で自分なりの表現をした曲です」

と、ここで中島は、“運命塗り替えてゆけ 君を抱き 業に抗い 生きたこの命捧ぐ”――と静かに口ずさんだ。そして、言葉を続ける。

「史実の人物は、運命を変えられない。でも、もしいまもその時代を生きていたら、運命にどう抗うんだろうって。変えられなかったとしても、抗うことで人間らしさは増す。その姿に僕は惹かれるんです。現代も同じで、自由意志って本当はあまりない気がしていて。でもその中でもがむしゃらに生きているじゃないですか、僕らって」

抗うのか、黙るのか、戦うのか――先ほどの合唱コンクールの話と繋がりますね、と返すと、「本当にそうですね。黙ることは絶対にしたくない。全員が話せる場所って必要なんですよ。サッカーでもボールが回らない選手は作らない。その人にしかできない役割や貢献の仕方があると思うので」

帰り際、ブレスレットも指輪も私物はホワイトゴールドで統一されてますね、とエディターが理由を尋ねると、中島は表情を緩ませた。

「ホワイトゴールドの空気感が好きなのがいちばんの理由なんですけど、たぶん僕、ジュエリーを組み合わせる熟練度みたいなものがまだなくて。ピンクゴールドを組み合わせるようなテクニック、これから身に付けたいですね」

華やかな場でも日常でもその人を輝かせる――ブルガリの夢を広げる役目を背負っていけたら、と話していた中島。その言葉のひとつひとつには、人を後押しする優しい強さと、輝きを放つパワーが宿っていた。

問い合わせ先

ブルガリ・ジャパン
0120-030-142(フリーダイヤル)
https://www.bulgari.com/ja-jp/

ボッテガ・ヴェネタ ジャパン 0120-60-1966
https://www.bottegaveneta.com/

セリーヌ ジャパン 03-5414-1401
https://www.celine.com/ja-jp/home

ジバンシィ ジャパン 0120-218-025
https://www.givenchy.com/jp/

  • photography: Kodai Ikemitsu(Be Natural)
  • styling: Mayu Yauchi
  • hair & makeup: Chie Ishizu
  • text: Naho Sasaki
  • prop: Props Now

*「フィガロジャポン」2026年9月号より抜粋