エネルギッシュな身体で描き出す、オーストラリアの原初と現在。
バンガラ・ダンス・シアター『Spirit 2018』『I.B.I.S』
6万年以上の長い歴史をもつオーストラリア先住民族の儀式や物語を、コンテンポラリーダンスに融合させた唯一無二のカンパニー、バンガラ・ダンス・シアター(1989設立)がやってくる。

『Spirit 2018』より。芸術監督スティーヴン・ペイジが、これまでの作品の中から傑出した力強いダンス・ストーリーを集めて構成。
シドニーオリンピックの開・閉会式の演出を務めた経験もある芸術監督スティーヴン・ペイジをはじめ、メンバーの多くはアボリジナルやトレス海峡諸島民という集団。各地の長老から集めた語りをもとに、生まれ育った土地への愛着と誇りを作品に昇華して、世界中で高い評価を受けてきた。

『Spirit 2018』より。ディンゴ(タイリクオオカミ)の魂や、蛾のはかない一生など、オーストラリアの豊かな文化や歴史を称えた作品。
プログラムは芸術監督振付による『Spirit 2018』、同シアターのデボラ・ブラウン&ワアンゲンガ・ブランコ振付の『I.B.I.S』という彼らの代表作2本。自然とともに生きる民族、現代社会にもまれながらもたくましく前向きな人間たちの姿を描く力強いダンスは、私たちが忘れていたものを思い出させてくれそうだ。オーストラリアの芸術文化や先端技術を紹介する祭典〈オーストラリアnow〉をけん引するプログラムとしての登場だ。

『I.B.I.S』より。美しいマレー島を舞台にした物語。立ち退きや気候変動の問題に遭遇しながらも、自らの文化を大切にし、陽気で楽観的に生きる人々を描く。
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉・与野本町)
日程:2018年11月9日(金)19:00、10日(土)15:00
全席指定 一般 S席¥6,000、A席¥4,000、U25 S席¥3,500、A席¥2,000
●問い合わせ先:SAFチケットセンター
Tel. 0570-064-939
http://www.bangarra-japan.com
texte : KAORI SHINDO
この記事の元URL: https://madamefigaro.jp/culture/181105-bangarra-dance-theater.html