カスレ風、白インゲン豆と鶏肉の煮込み。
ホームパーティレシピ 2025.10.10
先日、お友達がワインのお供にと、生ハム、サラミ、ソーセージなどが入ったシャルキュトリープレートを持ってきてくれました。おいしかったのですが、食べきれず......。
せっかくなので、その加工肉を活用し、フランス南西部の郷土料理「カスレ」風の煮込みを作ってみました。カスレとは、白インゲン豆をベースに、鴨のコンフィやベーコン、塩漬け豚肉、ソーセージなどを加えて、じっくり煮込むフランス南西部の伝統料理です。
今回は少しアレンジして、タマネギ・ニンジン・セロリを炒めたところに、刻んだ生ハム、サラミ、骨付き鶏肉を加え、白インゲン豆とトマト缶を合わせてコトコト煮込みました。加工肉はすでにしっかり味がついているので、仕上げは塩を少々加える程度で十分。シャルキュトリーの熟成した旨みが煮込み全体に広がり、深い味わいになります。骨付き鶏肉を加えたことで、コラーゲンもプラスされ、ほくほくとした白インゲン豆の食感も相まって、寒い季節にぴったりの一皿になりました。
ポイントは、サラミと生ハムは細かく刻むこと。種類によりますが、火を入れて煮込むと硬くなるので、細かく刻むのがポイントです。
加工肉の種類によって味や塩分量が異なるので、レシピは参考程度ですが、もし加工肉が余ったら、ぜひ試してみてください。赤ワインにもよく合います。
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★白インゲン豆と鶏肉の煮込み カスレ風 シャルキュトリー入り★
【材料】(4人分)
茹でた白インゲン豆 500g(缶詰または茹でておいたもの)
骨付き手羽鶏肉 8本
シャルキュトリー(サラミ、生ハムなど) 50〜80g
タマネギ 1個(約200g)
ニンジン 1本(約180g)
ニンニク 2片
セロリ 1/2本(あれば)
白ワイン 大さじ3
トマト缶(カット) 200g、またはトマトペースト 40g
ローリエ 1枚
オリーブオイル 大さじ1
塩・胡椒 各適量
醤油 小さじ1/2〜(隠し味)
水 適量
パセリ(仕上げ用) 適量
【作り方】
1. 下ごしらえ:鶏肉は軽く塩をふっておく。シャルキュトリーは細かく刻む。タマネギ、ニンジン、セロリは1cm角に切る。ニンニクはみじん切りにする。
2. 炒める:鍋にオリーブオイルを熱し、鶏肉を入れて両面に軽く焼き色をつけ、取り出す。同じ鍋でタマネギ・ニンジン・セロリ・ニンニクを加え、しんなりするまで炒める。白ワインと刻んだシャルキュトリーを加え、香りを立たせる。
3. 煮込む:鍋に鶏肉を戻し、ローリエを加える。ヒタヒタになる程度に水を加え、中火で煮る。アクが出たら取り除く。
4. トマト缶(またはトマトペースト)、白インゲン豆を加え、豆が軽く崩れるくらいまで煮込む(約20〜30分)。塩・胡椒で味を整え、隠し味に醤油を加える。
5. オーブンで仕上げ:煮込みを耐熱容器に移し、200℃のオーブンで20〜30分焼き、表面に軽く焼き色をつける。オーブンから取り出し、仕上げに刻んだパセリを散らす。
【ポイント】
・サラミや生ハムは火を入れて煮込むと硬くなるので、細かく刻んでください。
・シャルキュトリーはサラミに限らず、ソシソン(腸詰め)、ベーコン、パンチェッタなど好みで。
・鶏肉をソーセージに替えると、より本場のカスレに近い仕上がりになります。
・白インゲンは、3倍以上の量の水を加えて一晩おいて戻します。戻したものを1時間半〜2時間ほど中火で煮てホクホクに仕上げます。大量に茹でておき、冷凍庫に保存してスープ、フムス、グラタンなどに使うと便利です。
・市販の茹でた豆は崩れやすいので、煮込みすぎに注意して下さい。
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Nao Aoumi
パーティ料理研究家
フランス独立記念日と同じ7月14日生まれ。「きっとフランスに縁があるのよ」と両親にいわれ続け、大学では仏語を専攻。フランス留学、仏系証券会社勤務、南仏でのレストラン研修‥と、フランスと関わる人生を歩む。2019よりボルドーを拠点に活動。各メディアにレシピを提供する傍ら、マルシェやワイナリー巡りなど、食の探求を欠かさない。ワインエキスパート、チーズプロフェッショナル資格取得。
BRUNCH : https://naoaoumi.wixsite.com/website-5