モモやアプリコット香る華やかな白ワイン品種、ヴィオニエとは? ワインジャーナリスト・柳忠之が解説!
知ってちょっとためになるワイン学習帖 2026.04.02
ブドウ品種の特徴がわかると、ワイン選びはグッと楽に! ワインジャーナリストが解説する連載「ワイン学習帖」。今回は果実のアロマも華やかな白ワイン品種・ヴィオニエについて!
vol.24 ヴィオニエ
ヴィオニエは北部ローヌ原産の白ブドウ品種。ところがDNA鑑定によると、北イタリア・ピエモンテ州のフレイザと親戚関係にあるらしい。
コンドリューとシャトー・グリエはこの品種のみが認められた北部ローヌのA. O. C.(原産地呼称)で、ピーチやアプリコットなど果実のアロマも華やかなフルボディの白ワインが生み出される。またコート・ロティの赤ワインも、シラーに最大20%までならヴィオニエを混植混醸することが許されている。
風化した花崗岩のような水はけのよい土壌と、温暖で乾燥した気候を好み、理屈的にはカリフォルニアやオーストラリアなど新世界の各地でも栽培は可能。しかしベト病に弱く、収量も低いことが嫌われ、いまひとつ広がりに欠ける。酸化に弱い品種なので、麗しいアロマの香る若いうちに飲むのが好ましいとされる。
E. ギガル
コンドリュー 2022
E.GUIGAL
CONDRIEU 2022
国・地域:フランス ローヌ地方
アルコール度数:14.5%
北部ローヌの大御所、E. ギガルのコンドリュー。テラス状になった花崗岩土壌の畑からブドウを手摘みで収穫。全体の3分の1をオークの新樽で、残り3分の2をステンレスタンクで醸造した。ピーチやマンゴー、アプリコットなどトロピカルな果実のアロマが華やかに香り、ほんのりとバニラのフレーバー。酸味は穏やかな一方、リッチでふくよかな味わい。ねっとりしたテクスチャーで丸みを帯びる。

酸味 ●●◯◯◯
果実味 ●●●●●
ミネラル感 ●◯◯◯◯
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ソウマ ヴィオニエ
SOUMAH VIOGNIER
国・地域:オーストラリア ヤラ・ヴァレー
アルコール度数:13%
ソウマはオーストラリア・ヴィクトリア州のヤラ・ヴァレーにあるワイナリー。本来、ピノ・ノワールやシャルドネの栽培に向く比較的冷涼な土地だが、シラーやヴィオニエなどローヌ品種も栽培されている。このヴィオニエは100%フレンチオークの小樽で醸造。冷涼な気候のために、ピーチはピーチでももぎたての白桃のアロマ。コンドリューよりもボディはタイトで、フレッシュな酸味が感じられる。

酸味 ●●●◯◯
果実味 ●●●●◯
ミネラル感 ●●◯◯◯

今月の講師
柳 忠之
ワインジャーナリスト
業界歴40年に迫るフリーのワインジャーナリスト。日本ソムリエ協会発行の資格試験向け教本を執筆するが、本人はいまだ無資格。ワイン業界のブラックジャックを自称する。
*「フィガロジャポン」2026年5月号より抜粋






