カルティエが、女性の未来を照らす対話イベントを開催。
Society & Business 2026.03.24
国際女性デーに合わせて、カルティエは特別セッション「CARTIER DIALOGUES - WOMEN LIGHTING THE PATH」を東京・フランス大使公邸にて開催。女性のエンパワーメントと未来の社会をテーマに、多彩な分野で活躍する登壇者による対話が繰り広げられる場となった。
会場には学生や女性起業家をはじめ、多くの来場者が集まり、社会を前に進めるためのヒントを共有した。

(写真左から)スプツニ子!、西村宏堂、藤原紀香、宮田裕章、小島慶子が、イベントのテーマ「光」にまつわるトークを繰り広げた。
万博から続く「ウーマンズ パビリオン」のレガシー
本イベントは、2025年大阪・関西万博で、内閣府、経済産業省、2025年日本国際博覧会協会とカルティエが共同出展した「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」のレガシーを継承する取り組みとして開催された。
万博では「ともに生き、ともに輝く未来へ」をコンセプトに掲げ、世界各国から集まった女性たちのストーリーや対話を発信してきた。
イベント冒頭では、カルティエ ジャパン プレジデント&CEOのローラン・フェニウが登壇。万博で生まれた対話や出会いが社会に新たな視点をもたらしたことに触れながら、女性のエンパワメントは個人の努力だけではなく、社会全体で「ともに」取り組むべき課題だと語った。
カルティエ ジャパン プレジデント&CEOのローラン・フェニウ
国籍や世代を越えて人々が繋がり、互いに刺激を受けながら新たなアイデアが生まれる。その積み重ねこそが未来を形づくる「光の連鎖」になるという。
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女性起業家を支援する「カルティエ ウーマンズ イニシアチブ」20年の歩み
続いて登壇したのは、カルティエ ウーマンズ イニシアチブのプログラム&アクティベーションズ ディレクター、多賀 淑。社会に前向きな変化をもたらす女性起業家を支援する国際プログラム、カルティエ ウーマンズ イニシアチブが今年20周年を迎えることを紹介した。

カルティエ ウーマンズ イニシアチブのプログラム&アクティベーションズ ディレクターの多賀 淑
これまで世界66カ国、330人の女性起業家を支援してきたこのプログラムは、社会課題に挑む女性たちに対し、資金援助だけでなくビジネスリーダーシップの育成や各種トレーニング、ネットワーク形成など包括的なサポートを提供してきた。
その歩みを土台に、新たな対話の場としてスタートするのが「CARTIER DIALOGUES(カルティエ ダイアローグ)」である。
「ひとりの成功を点で終わらせず、線として社会に繋いでいくことが大切」と多賀は語る。個人の挑戦が共鳴し、社会全体の変化へと繋がる循環を生み出すことを目指す。
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フランス大使が語る、女性のリーダーシップとジェンダー平等
基調講演には、女性初の駐日フランス大使である、ベアトリス・ル・フラペール・デュ・エレンが登壇。外交官としてのキャリアを振り返りながら、女性のリーダーシップと民主主義社会におけるジェンダー平等の重要性について語った。

ベアトリス・ル・フラペール・デュ・エレン駐日フランス大使
「私がガラスの天井を壊すことで、次の女性たちがさらに前へ進めるようにすることが大切だ」と語り、ほかの多くの女性のために自分たちが何をできるのかを考え続けたいと述べた。
また、女性の権利をめぐる議論は、同じ意見を持つ人々だけで完結してはならないとも指摘する。社会を変えていくためには、意見の異なる人とも対話を続けることが不可欠であるという。大使のメッセージは、会場の参加者に強い印象を残した。
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多彩な登壇者による「光」をめぐる対話
第二部のトークセッションには、俳優の藤原紀香、アーティストのスプツニ子!、僧侶・アーティストの西村宏堂、慶應義塾大学教授の宮田裕章が登壇。モデレーターはエッセイストの小島慶子が務めた。
藤原は長年続けてきた国際ボランティア活動の経験を紹介し、「1%でも誰かの役に立てるなら、それだけで社会は変わっていく」と語った。西村は「光を絶やさないためには、その裏にある影を見つめることが大切」と述べ、社会問題の背景を理解することの重要性を強調した。

俳優の藤原紀香。20年以上にわたり国際的な教育支援やボランティア活動を継続している。

僧侶兼アーティストの西村宏堂。LGBTQ+活動家としても活躍中。
一方、スプツニ子!はアートと起業を横断する活動について語り、女性の健康課題を支援する企業向けのプラットフォームを立ち上げた経験を紹介。人と人の繋がりが新しい価値を生み出すと語った。
宮田は「光とは一人の中で完結するものではない。個性が出会うことで初めて輝く」と述べ、異なる価値観が交わることで未来が生まれると語った。

アーティストのスプツニ子!。自身が代表を務める株式会社Cradleでは、企業のDEI推進支援を目的とした法人向けサービス「Cradle(クレードル)」の提供を行う。

慶応義塾大学医学部教授の宮田裕章。データサイエンスの力で社会課題解決に貢献する。
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未来へと繋がる「光の連鎖」
イベント終盤には、「光とは何か」という問いが登壇者に投げかけられた。
宮田は「光とは関係性の中で生まれるもの」、西村は「知恵と理解の光」、スプツニ子!は「未来は変えられるというマインドセット」とそれぞれ表現。藤原は「受け取った光を次の人へ繋いでいくこと」と語った。
会場では「WOMEN LIGHTING THE PATH」をテーマにしたイマーシブコンテンツも体験でき、来場者はさまざまな女性の物語に触れながら、自分自身の未来を考える機会を得た。

「WOMEN LIGHTING THE PATH」をテーマとしたイマーシブコンテンツ
カルティエが掲げる「光の連鎖」は、特別な誰かのものではない。ひとりひとりの行動や対話が次の誰かを照らし、その光が社会へと広がっていく。
「CARTIER DIALOGUES」は今後もアートやビジネス、テクノロジーなど多様なテーマを横断しながら展開される予定だ。次回の開催は2026年5月を予定している。
女性起業家を支援する国際プログラム「カルティエ ウーマンズ イニシアチブ」は、2027年の応募受付を開始予定。応募期間は2026年4月16日から6月16日までで、詳細は公式サイトで確認できる。
女性たちの光が重なり合うとき、未来は確実に動き始める。
その対話は、新しい行動へと繋がっていく。
photography: Yuta Kono © Cartier text: Yasuko Ohara(Routusworks)







