常春の国、モロッコ Part.1
日照時間が短くて、メンタルヘルスに悪影響を与えることで知られるイギリスの冬。幸せホルモンのセロトニンの分泌が不足して気分が落ちやすくなるので、ビタミンDのサプリを摂取したり光療法を受けたりする人も少なくないのだけど、この冬は思い切って大学時代の親友ヤスミンが居るカサブランカに行くことにした。
モロッコは大学生の時に2度ほど訪れたことがある、大好きなデスティネーションの一つ。国全体が「大きな村」のような親しみやすさに包まれていて、スーク(市場)やカフェに行くと見知らぬ人同士でもすぐに会話が弾んだり、笑顔が絶えない人間くささ溢れる国。ロンドンから行くのは今回が初めてだったのだけど、ガトウィック空港からたったの3時間でカサブランカ空港に着いてしまってビックリ。こんなに近かったなんて、またすぐ来る!(いつも言うやつ)
空港に降り立ってまず、カサブランカが急速な都市開発を遂げて変貌していてまたビックリ。インフラの整備が驚異的に進んでいて、市内にトラムが走っていたり、高層ビルがガンガン建設されていたりで、以前訪れた時と異なる風景が広がっているではないですか。
来年のサッカーワールドカップ開催も控えているらしく、アフリカ大陸への玄関口として驚異的なスピードで進化を遂げていたけれど、イギリスの田舎からやってきた私には大気汚染がちょっと辛かったかも。
生まれも育ちもカサブランカの親友、ヤスミンの家に着いてみると門の外はブーゲンビリヤが満開。
スパイスの効いた目玉焼きが入ってた。
朝食を食べてから直行したのは超巨大なハッサン二世モスクの地下にあるハンマム。
神聖なモスクの地下にハンマムがあるのも不思議なんだけど、そこら辺のテキトーな感じがモロッコっぽくて○。
大西洋から引かれた海水プールでおしゃべりしながら泳いだ後は、立ち込める蒸気の中でゆっくりと肌を温めて大理石のお台に横たわる。そこからは体格の良いプロの女性が体の隅々までアカスリしてくれて、アロマオイルのマッサージ、贅沢なフェイシャル、心地よいヘッドマッサージと続く至福のひととき。
並んだ大理石のお台に横たわってアカスリされつつ、
「仕事に家庭に、ケアする側になりがちな女性だからこそ、時には深いくつろぎの時間を自分への投資として享受するべき」だと真っ裸で熱く語り合うヤスミンと私。
そして自分の肌じゃないんじゃない?と言う位ツルツルすべすべになったその体で、カサブランカ市内のスークで昼食。
どの魚介類も新鮮で格安で、(イギリスと正反対で)大興奮!しかし旅先でお腹壊したくなかったので、牡蠣だけはグッと我慢しました。
夜はヤスミンの弟が所有するレストランDar El Kaidoへ。
確か大学生の時初めて彼女と一緒にモロッコに来た時は、この弟が持ってるマラケシュのナイトクラブにボディガード3人付けられて遊びに行った記憶が。一体何者なんだろう、弟?
美味しいモロッコ料理をいただいた後は、こんな素敵な民族衣装を着たジェントルマンに見送っていただきました。Part 2 に続く。
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