出会いと関わりの時間の中にあります。
場合によってはギリシャ神話の「ダナエ」のように、塔に閉じ込められていても誰かと出会ってしまうこともあるわけですが、この時期はおそらく、行動範囲の広がりの中から、広く人と交流していく時間の中から、「その人」との出会いが生まれるのではないかと思います。
人間は広い世界にどんどん出て行って、出て行った先で誰かと出会います。
日常生活はある程度「閉じた」世界なので、つい「広い世界に出て行く」ことがおろそかになることもあります。
世界を股にかけて活躍しているような人でも、その人の「日常」がいつのまにか新しいものに対して閉じてしまう、ということはあり得ます。
どんなに行動範囲が広くても、同じようなことの繰り返しになり、慣れたルーティンの中に閉じこもってしまうと、その日々は「閉じた」ものになるのです。
この時期はそういう意味で、生活のどこかに裂け目が生じ、外界に開かれます。そして、その開かれた部分を通って、新たな出会いが生まれます。