南仏プロヴァンスで猫さがし。

コルシカ島で猫さがし。ポルトのおねだり猫。

コルシカ島と言えば、ナポレオン・ボナパルトの出生地として有名ですが、探検家のクリストファー・コロンブスもこの島の出身と言われています。

旅の間、コロンブスが生まれたという、城砦に囲まれた村、カルビ(Calvi)にも立ち寄りました。ここもまた海が見渡せる、美しい村です。

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1時間ちょっとで十分見て回れるくらいの大きさなので、ふら〜っと城砦の中を見て歩いた後、村の外れにあったカフェに入り、コーヒーを一杯。コロンブスの生家も残っているそうですが、そんなことは後で知りました(下調べ不足)。

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世界遺産ピアナのカランクで山歩き。

カルビを後にして向かったのは、最後の目的地、ポルト(Porto)とピアナ(Piana)。コルスの中でも、ひときわ独特な自然が保たれているエリアです。ピアナには切り立った崖に面した入り江(カランク)がいくつもあり、不思議な形の岩がそびえ立つ、奇岩群も見所のひとつ。ポルト湾なども含めて、この辺り一帯が世界遺産に登録されています。

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ピアナの街並み。

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ということで、ふたたびトレッキングシューズの出番です。靴を履き替え、ピアナで目指すは、天空に浮かんだような巨大な岩、シャトー・フォー(Château fort)。ハイキングコース入り口の目印は、La tête du chien(犬の頭)と呼ばれる、犬の頭の形に見えなくもない岩です。

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右(上)の岩 犬の頭に 見えるなら〜 あなたはきっと 大の犬好き〜(俳句風)

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30分くらい歩いたでしょうか、割とあっさりシャトー・フォーまで到達しました。岩越しには、深い青色の海と、手付かずに見える壮大な自然が広がります。

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あわよくば徒歩でカランクまで行って泳げたりするんじゃないかと思っていた我々ですが、海とのこの高低差を目の前に「あ、絶対無理だ。」と悟り、おとなしく来た道を引き返すことに。

その後、ホテルのお兄さんにおすすめされた、ビュサリア(Bussaglia)の砂浜へハイキングの汗を流しに行きました。

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ビュサリアで、太古の世界にタイムスリップ。

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赤い岩肌の崖と、緑の山に囲まれたビーチは、なんだかジュラシックパークを思い出す光景です。太古の世界にタイムスリップしたような。もちろん恐竜はいませんが、そこには魚たちがたくさんいて、浅瀬でも、泳いでいると足にまとわりつくように追いかけてきます。かわいい魚たちを従えて泳ぎながら、少し足を水面に出してバタつかせようもんなら、虹まで出現してしまう……ここはおとぎの国か何かなんでしょうか。

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コルシカ島最後の夕食は、ポルトの夕日を眺められるレストランで。(メニューは普通、味もまあまあ。なので特にご紹介はいたしません。笑)食事中、ふと足元に現れたおねだり猫がこちら。甘い表情をしながらテラス席を回っておねだり。勝率は、2割5分くらい?

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「あの〜、なにかいただけますか? お肉でもお魚でもいいんです。」

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翌最終日は、フェリーの出るアジャクシオ(Ajaccio)まで戻り、マルシェでたっぷりお土産を購入。なぜか山盛りのいちごまで抱えて船に乗り込みました。

アジャクシオと言えばナポレオン博物館なのに、行く時間なかったな〜、もうちょっとゆっくり過ごしたかったな〜と、いささか名残惜しい感じで、コルシカ旅行、おしまいです。

「地上の楽園は、コルスである。」自然の生み出す壮大な風景を目の前に、その言葉の意味するところが、なんとなくわかったような。でもやっぱり、私にとっては自然も楽しめて食事も美味しい、そして個性豊かな村がたくさんある、プロヴァンスの方に惹かれるかな。

来月に迫り来る夏のバカンスは、これまた「いつかは行きたい。」と思い続けて早2年、のブルターニュ地方へ行く予定です。名産の帆立や牡蠣、たらふく食べたいなと思っていますが季節は真夏。見つかるのか……そして、「おいしい魚介類があるところに、猫あり。」(な、はず!)と期待しつつ。

あ、コルスの写真を一枚忘れてました。こちらの貯金箱。

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最後に泊まったポルトのホテルで、「ごめん、なんか今日カードリーダーの調子が悪くてクレジットカード使えないわ、現金払いでよろしく。」という状況に陥り、仕方なく現金で支払ったら、おまけにこれをくれました。

中川史恩

都内在住、猫好きエディター。フランス生まれの保護猫ミャウと暮らす。好きな食べものは帆立の貝柱とチップス全般。苦手なものは直射日光。将来の夢は鶏と暮らすこと。@chez_miaou

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