もし子どもがゲイだったら? ウィリアム王子が真剣コメント。
Culture 2019.06.27
「もし将来、お子さんにゲイだと告白されたら、どのような反応をしますか?」
現地時間26日、ロンドンのアルバート・ケネディ・トラストにおけるLGBTのチャリティイベントで、ひとりの男がウィリアム王子に直球の質問を投げかけた。
「他の方も同様のことを言っていたので、私は最近こう思うようになったのですが、親になるまではそんなことを心配する必要はないですし、私に関して言えば、疑いなく、絶対に大丈夫だと思います」という、ウィリアム王子のコメントを「Daily Mail」は動画付きで伝えている。
しかし、子どもたちは王位継承権を有する立場。それだけに懸念する問題もあるようだ。
「子どもたちがゲイになることに心配はしていません。むしろ心配なのは、周りの人間の反応によってのしかかってくるプレッシャーに対してです」
「気がかりなのは、子どもたちが果たすべき役割についてです。(王位継承者という立場上、国民から)どのように解釈されることでしょう」
「妻と私はそうなることも見据えて、いろいろと話し合ってきました」
「思うに、コミュニケーションは全てにおいて非常に重要です。相互理解のために、多くのことを話し合い、互いにどのようにサポートするか、さらにどのようなプロセスをとって接するべきかを確認する必要があります」
昨年は、ロイヤルメンバーが同性婚に踏み切ったケースもあった。時代は変わりつつあるが、王位継承権3位のジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子がもしそうだとしたら、問題視される可能性が高く、「迫害される恐れがある」と、ウィリアム王子は危惧している。
ちなみにロイヤルメンバーとして、セクシャリティの問題について意見を述べるのは今回が初のこと。ウィリアム王子にとっても、開かれた王室像を打ち出していくことは使命のようだ。
photo: Reuters/AFLO, texte: ERI ARIMOTO