プリンセスも女優もモデルも......歴代セレブが魅せた、最も美しいウェディングベール!
Celebrity 2026.04.13

グレース・ケリーやケイト・モスなど、多くのセレブリティが人生最良の日に選んだのは、息をのむほど美しいベールだった。その中から、とっておきのスタイルを振り返ろう。
1941年の社交界の華グロリア・ヴァンダービルトから、1953年のファーストレディ、ジャクリーン・ケネディ、さらにホイットニー・ヒューストンやケイト・モス、そして近年ではセレーナ・ゴメスに至るまで、多くのセレブリティが結婚式の日に人々を魅了してきた。1981年、ダイアナ妃がチャールズ皇太子との結婚式で着用したウェディングドレスのように。彼女たちに選ばれたドレスが大きな話題を呼び、ときにはファッション史に名を刻むこともある。しかし、その装いの中で同じくらい強い印象を残す要素がもうひとつある。それがベールだ。古代から魔除けの意味を込めて取り入れられてきた花嫁スタイルの重要な要素であるこの軽やかなアクセサリーは、時代とともに姿を変えながら、進化を続けてきた。
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伝統としてのベール
「15世紀から19世紀にかけて、ベールはキリスト教の慣習の中に位置づけられていた。聖パウロの福音の教えにあるように、花嫁は祈る際、神への献身を示すためにベールを着用すべきとされていたのである。時を経て、多くの象徴的な意味は失われていった」と『ウエスト・フランス』の記事は報じている。実際、今日のようにファッションアイテムとして認識されるはるか以前、ウェディングベールは純潔と信仰の象徴だった。だからこそ、1952年にブリジット・バルドーがロジェ・ヴァディムとの結婚式で身に着けたベールは、ほとんど装飾のない、極限までシンプルなものだった。非常に透け感があり、ほとんど見えないほどだった。
しかし、控えめな美しさは、決して退屈とは限らない。その好例が、エリザベス女王が1947年、ウェストミンスター寺院での結婚式でまとった壮麗なベールだ。イギリスのファッションデザイナー、ノーマン・ハートネルが手がけたドレスには、レースの花刺繍が施された長いベールが添えられていた。さらにその6年前には、グロリア・ヴァンダービルトが、かぎ針編みのボンネットの上に王冠型のベールを着用。伝統とハリウッドの華やかさが絶妙に交差するアクセサリーだった。一方で、ホイットニー・ヒューストンのベールは、きらめくパール刺繍で全面が飾られていた。
モダンに進化したベール
「私が手がける多くの花嫁にとって、ベールはたいてい最後に考えるものです」と、スタイリストのアニー・チョイは2021年に「ヴォーグ」に語っている。実際、SNSを少しスクロールするだけでも、ここ数年のトレンドがミニマリズムにあることは明らかだ。そのためベールの存在感はいったん薄れたが、最近ではより装飾性のあるドレスとともに、再び注目を集めつつあるようだ。
こうしたベールの再注目には、映画の影響もあるのかもしれない。たとえば、マーゴット・ロビーが『嵐が丘』で披露した、果てしなく長いベールをあしらった見事なウェディングドレスは大きな話題を呼んだ。同様に、ミア・ゴスがギレルモ・デル・トロ監督の『フランケンシュタイン』で着用した、非常に軽やかなベールも注目を集めた。このスタイルは批評家からも高く評価され、衣装デザイナーのケイト・ホーリーはアカデミー賞衣装デザイン賞を受賞している。さらにさかのぼると、1931年にメイ・クラークが同じく『フランケンシュタイン』で身にまとった、ヴェラ・ウェストによる超ロングのベールも、映画史に残る印象的なスタイルとなった。そして、現代の花嫁たちに新たなインスピレーションを与え続けている。
2025年、セレーナ・ゴメスはベニー・ブランコと結婚した際、ラルフ ローレンによる非常に長いベールを選んだ。一方、女優のクロエ・グレース・モレッツは、ルイ・ヴィトンのブルーのベールを選んだ。「これは3回目のフィッティングでした。最初は仮縫いの段階で全体のシルエットや形を決め、その後ベールも含めてすべてが完成しました」と、彼女は「ヴォーグ」に語っている。理想のウェディングドレスには、やはり伝統的なベールが欠かせない。ベールはいまもなお、装いにドラマと気品を添える象徴的な存在であり続けている。
プリンセス、女優、モデル:時代を彩った最も美しい花嫁のベール
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from madameFIGARO.fr
text: Augustin Bougro (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi



