フィガロが選ぶ、今月の5冊 スタイリスト岡尾美代子の人気連載がついに単行本化!
Culture 2018.07.14
岡尾美代子の目で見れば、生活はこんなにも愛おしい。
『岡尾美代子の雑貨ヘイ! ヘイ! ヘイ!』
岡尾美代子著 CCCメディアハウス刊 ¥1,836
くすんだような曖昧なブルーに惹かれて、ブダペストの雑貨屋で買ったというそれは洗濯バサミだった。生活の中にある当たり前の物に日用の美があり、愛でるべき可愛らしさがあることを最初に教えてくれたのはこの人だった。どこの国に行っても必ず行くのはスーパー、ホームセンター、よろず屋、終わってる店。そんな場所で “どうでもいいもの” を見つけ出す時、雑貨ハンター・オカオがいちばん輝くという言葉におおいに頷いてしまう。ポラロイド写真でスケッチするように、小さな物に寄せる愛着を綴るエッセイ。
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*「フィガロジャポン」2018年7月号より抜粋
réalisation : HARUMI TAKI