イメージを覆す、新世代のゴスペル歌手がデビュー。

Culture 2018.08.12

各方面から絶賛! 異色のゴスペル歌手。

『ソイル』/サーペントウィズフィート

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ホステス ¥2,376

ゴスペルというと、どうしても映画『天使にラブ・ソングを…』みたいなハッピーなソウルを思い浮かべてしまう。しかし近年はゴスペルも進化しており、いまどきのR&Bやヒップホップを取り入れることも多い。それでも、サーペントウィズフィートに出会ったならば、そんな一辺倒のイメージは覆されるに違いない。オルガンやコーラスといった教会音楽風のエッセンスは残しつつも、そこに広がっているのは、ダークでアンビエントな独自の世界なのだ。

見た目も名前も一風変わったこの奇才は、米国ボルチモア出身。聖歌隊に所属していたが、大学でボーカルパフォーマンスを学び、ジャンルを超えた活動を行ってきた。昨年にはビョークのアルバムに参加して話題を呼んだが、あくまでもそれは前哨戦。このデビュー作の深い闇に潜っていくような感覚は唯一無二。信仰に関係なくどっぷりと浸りたい問題作だ。

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*『フィガロジャポン』2018年8月号より抜粋

réalisation : HITOSHI KURIMOTO

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