実験的サウンドに美しい声をのせる、注目のシンガー。
Culture 2020.01.11
ジャズとシンクロする、神秘的な声に酔う。
『アズ・イフ・イット・ワー・フォーエバー』/アンナ・ワイズ
rings ¥2,640
ケンドリック・ラマーの傑作『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』にフィーチャーされたボーカリスト。DIY的なトラックに歌をのせたシンプルな作りで、それだけに声の魅力が前面に押し出される。正統派ソウルシンガーといった風情もあるが、スキャットやエフェクトを駆使した実験的なナンバーに只者ではない才気を感じる。強烈な酩酊感に身を任せたい。
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*「フィガロジャポン」2020年1月号より抜粋
réalisation : HITOSHI KURIMOTO