フィリップ殿下へ、ウィリアム王子からの追悼メッセージ。

Culture 2021.04.13

フィリップ王配の死から3日後、孫のウィリアム王子がインスタグラムで王配への追悼メッセージを投稿。妻のキャサリン妃や子どもたちとフィリップ王配が築いた絆を強調した。

famille-royalejpgのコピー.jpg

軍旗敬礼分列式に参加したエリザベス女王、フィリップ王配、キャサリン妃、ジョージ王子とシャーロット王女、ウィリアム王子。(ロンドン、2017年6月17日) photo : Mok Yui/PA Wire/Abaca

3日間、ケンブリッジ夫妻は沈黙を守っていたのだろう。ウィリアム王子は、4月12日、Instagramアカウント「@kensingtonroyal」で、4月9日に99歳で亡くなった祖父のフィリップ王配への追悼文を公開した。彼を偲ぶため、フィリップ王配が馬車を走らせ、その隣にジョージ王子が座っている写真を投稿した。

「祖父のおおよそ100年の人生は、英国とイギリス連邦、妻と女王、そして私たち家族への奉仕そのものでした。幸いなことに、私は祖父という手本に導かれただけでなく、大人になってからも、楽しいときもつらいときも、彼が変わらずにそばにいてくれたことに感謝しています」

1997年9月に行われたダイアナ妃の葬儀では、フィリップ王配がチャールズ皇太子や孫たちと一緒に棺の後ろを歩いていたことは記憶に新しい。葬儀に参列することを嫌がったウィリアムたちに対し、フィリップ王配は自分がそばにいることを約束し、「行かなければ、後で後悔すると思うよ。私が行くなら、君も一緒に歩いてくれますね?」と説得したという。

 

 

さらにウィリアム王子は、自分たち家族にとってのフィリップ王配の存在の大きさを強調した。「長年にわたって祖父と妻とが親しく交流できたこと、そして祖父が妻に見せてくれた優しさに常に感謝しています。子どもたちも曾祖父の馬車に乗せてもらい、彼のその冒険心の影響を受け、茶目っ気のあるユーモアを体験した特別な思い出を、決して忘れないでしょう!」

ウィリアム王子は最後に、キャサリン妃と一緒に、女王のそばで祖父の仕事を続けていきたいという夫妻の思いを記した。「“おじいちゃん”がいなくなるのはさびしいですが、彼は私たちに仕事を続けてほしいと思っているはずです」

---fadeinpager---

喪に服す家族

ウィリアム王子の個人的な追悼文は、4月10日にハリー王子とメーガン・マークルが発表した簡潔でフォーマルな声明とは対照的だと指摘する人もいるだろう。しかし、ハリー王子は、ウィリアム王子とほぼ同時に、アーチウェル財団のウェブサイトにより私的なメッセージを掲載した。

また、他の王室メンバーからもフィリップ王配を偲ぶコメントが寄せられている。

チャールズ皇太子は、4月10日にスピーチを行い、「最愛の父はとても特別な人でした」と感極まった様子で報道陣に語った。続いてアン王女は、翌11日、「このときが来ることはわかっていたが、まったく準備ができていなかった」で始まる文章をInstagramに投稿。エドワード王子は、「大変なショックを受けた」、アンドルー王子も同日、イギリスのテレビ番組で、「父にはいつでも相談でき、いつも話を聞いてくれた」と語った。

そしてエリザベス女王は、「大きな喪失感」を感じていると語っている。

フィリップ王配の葬儀は、新型コロナウイルス対策に沿い、4月17日に人数を制限して行われる。葬儀の様子はテレビでも放送される。

texte : pascaline potdevin (madame.lefigaro.fr)

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
キーワード別、2024年春夏ストリートスナップまとめ。
連載-パリジェンヌファイル

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories