母の輝きを受け継ぐ、2世セレブを後押しするのは?
Culture 2021.05.30
リリー=ローズ・デップ、マヤ・ホーク、マーガレット・クアリー…。彼女たちは、女優、シンガー、あるいはモデルの娘。すでに確固としたキャリアを誇る。新世代のミューズ、テレビドラマやソーシャルネットワークのミューズとして、彼女たちは、母たちの輝きを受け継ぐ存在だ。
グラン・パレで行われた、シャネル2020年クルーズコレクションにやってきたリリー=ローズ・デップとヴァネッサ・パラディ。(パリ、2019年5月3日) photo : Abaca
彼女たちは20代(あるいはもっと若い)、そしてすでに映画、モード、音楽の世界で知られる存在だ。リリー=ローズ・デップ、ライラ・グレース・ハック=モス、マヤ・ホーク、ブルー・アイビー・カーター、そして、カイア・ガーバー。みんな母と同じ職業を選んだ。
カイアは、母親のシンディ・クロフォード同様、モデルの世界でさっそく成功。マーク・ジェイコブス、ヴェルサーチ、バーバリー、プラダ、そしてシャネルのショーでランウェイを歩く。
ケイト・モスの娘ライラ・モスもモード界に足を踏み入れている。ベラ・ハディッドとともに、ミュウミュウの2020年春夏キャンペーンに登場したのは記憶に新しい。
フランスを代表するクチュールメゾン、シャネルは、1990年代に母のヴァネッサ・パラディと紡いだ物語を継承するように、リリー=ローズ・デップを起用している。ヴァネッサ・パラディとジョニー・デップの長女リリー=ローズは、2015年からシャネルのミューズの一人。現在23歳の彼女は、すでにメインキャストとして、「キング」(2019年)や「ザ・ダンサー」(2016年)といった映画にも登場している。
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最初から有名な2世たち
ブルー・アイビー・カーターも、母ビヨンセの歌手としての才能を継承。2019年11月、BETの第32回ソウル・トレイン・アワーズで、映画「ライオン・キング」の挿入歌「Brown Skin Girl」を歌って賞を獲得した時、彼女はわずか7歳だった。
若くしてアーティスト業界に慣れ親しんでいる彼女たちは、売り出すための武器に事欠かない。
SNSとドラマの成功
SNSのおかげで、2世たちは難なく、メディアの世界に進出する。コートニー・コックスの娘ココ・アークエットは16歳。自分のインスタグラムに母と一緒に歌って踊る動画を数多く投稿している。
ノース・ウェスト・カーダシアンは、まだインスタグラムやツイッターのアカウントを持っていないが、母のキム・カーダシアンが定期的に投稿する写真のおかげですでに有名人。8歳のノース・ウェストは、2020年3月のパリのファッションウィークで、父親の手がけるブランドYeezyのショーで歌を披露している。
また、ドラマのヒットで注目を浴びる2世たちもいる。
ユマ・サーマンとイーサン・ホークの娘マヤ・ホークは、ドラマ「ストレンジャー・シングス」のシーズン3に登場して注目された。
マヤ・ホーク同様、レスリー・マンとジャド・アパトーの娘のモード・アパトーも、ドラマ「ユーフォリア/EUPHORIA」でゼンデイヤと共演してセレブの仲間入り。彼女は父の最新監督作『The King of Staten Island』(原題、2020年)にも出演。この作品はパンデミックの煽りで劇場公開が見送られ、昨年6月にデジタル配信が開始されている。
母たちと同様、2世女優たちもまた、自分たちの世代の顔と声を体現する存在になっていくに違いない。
texte : Lisa Kassab (madame.lefigaro.fr)