カトリーヌ・ドヌーブ、ジェラール・ドパルデューとの本格ダンスに大汗

Culture 2010.11.19

カトリーヌ・ドヌーブ主演の新作「しあわせの雨傘」が2011年1月8日に日本公開される。本国フランスで11月10日に公開されて、初登場第1位を記録。ドヌーブが、「8人の女たち」以来8年ぶりにフランソワ・オゾン監督と顔を合わせた作品だ。

kazukowakayama_large.jpg(c)Kazuko Wakayama

朝のジョギングを日課にする平凡な主婦スザンヌ(ドヌーブ)は、夫の急病を機に、雨傘工場の経営を任されることになるが女性ならではの感性で、傾きかけた工場は大繁盛。人生の喜びに目覚めるというコメディタッチの人間ドラマに、ジェラール・ドパルデュー、ファブリス・ルキーニ、ジェレミー・レニエらが共演している。

誰から愛される魅力的な主人公を演じたドヌーブは、「コメディというのは瞬発的なエネルギーが必要。相手役の俳優と演技をともにするときに、自分の演じるキャラクターのあり方にとても注意を払わなくてはいけないし、集中力も必要とされる」と持論を展開。そして、「自分がどう演じるかだけでなく、シーン全体のことを考えて、その中で自分がどういう役割を果たすのかということを考えるようにしていたわ」と振り返る。

深い信頼関係で結ばれているオゾン監督との撮影。ハードワークながら、現場にはいつも楽しい雰囲気が満ちあふれていたという。「オゾン監督は、人を見る目や物語を見る目がすごく独特。基本的には皮肉っぽい見方をしているけれど、ちゃんといろいろな想像力を働かせながらものを見ることができるの。彼はカメラワークも全部把握しているし、常に俳優の近くにいてくれる存在ね」

劇中で、ドヌーブが元恋人役を演じるドパルデューとカメラ目線でコミカルなダンスを披露しているのも見どころのひとつ。「あのシーンは本物のナイトクラブで撮影していて、恐ろしく暑い場所だったの。特にジェラール(・ドパルデュー)は暑いのが苦手なのに、本番ではジャケットまで着なくてはならなかったから、本当に大変だったみたい」。そして、さらに大変だったというのが「振り付けね。まさか、こんなに本格的なダンスシーンだとは思ってなかったのよ! あまりリハーサルに時間を取れなかったから、練習も充分でなくて。カメラの向こう側で振り付け師が背中向きで同じ踊りをしてくれて、私たちはそれを見ながら踊ったのよ」

(映画.com)

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