マイケル・コース、着てもらえなければデザインする意味がない!
Fashion 2016.01.05
毎シーズン、ファッションウィークでも常に注目を集めるマイケル コースのショー。しかし、デザイナーのマイケル・コースにとって一番大事なことは、コレクションのショーに対する評価よりも、顧客が自分のピースを実際に買ってくれるかどうかということだ。
「ショーがどんなに美しくても、実際に誰かがその服を着ているのを街で見かけないかぎり、嬉しいという実感は本当には起きないよ」と、彼は英『GQ』誌に対して語っている。
「それで僕が現実主義すぎると言われるなら、それでもいい。僕は実用主義者だからね。服やアクセサリーが人々に求められ、実際にいつも着たり使ってもらえたりすることを望んでいるのさ」
一般の人々のためのデザイナーでいることを目指すマイケルは、ファッションに関心がある人たちと語り合うことが好きだという。近寄りがたい雰囲気を醸し出すよりも、周囲の誰とでも気軽に関わりたいというのが彼の姿勢だ。これには、ファッション好きとオンラインでチャットすることも含まれている。
「人と話すのが、僕は好きだからね。こぎれいな自分だけの白い箱に閉じこもりたいデザイナーとは違う。外に出て行きたいから、ソーシャルメディアも好きだよ。やり取りして、相手の反応を見るのが好きなんだ」と、マイケルは微笑んだ。
「別にファッション業界の人がアップしたものでなくても、俳優や、あるいは普通の人がアップしたインスタグラムの写真を眺めていて、『なるほど、サンダルをこう履くのもアリか!』と思う時がある。現実世界というのは、軽蔑すべきものじゃない。そんな必要はないだろう? 人間というのは、そういう答えを待っているのだと思う」
©Cover Media/amanaimages
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