一生懸命背伸びをしているうちに、それがいつか「背伸び」でなくなり、自然にその高さに手が届くようになります。背伸びの姿勢は不安定なものですが、今はむしろ、しゃがみこんでいるような状態や「自然体・ありのまま」の状態のほうが、少々不安定なのかもしれません。背伸びをして何かを目指している時、その姿勢はまっすぐになります。その「まっすぐさ」が、今は不思議な安定を生み出すようなのです。そして、それを続けているうちに、その姿勢が「自然体」に変わります。
「才能や資質に恵まれていても、それを正しく鍛えなければ、実力にならない」「素質があっても経験値がなければ、実践で役立たない」などと、よく言われます。実力の発揮が求められる実践の場で、なかなかうまくいかない時、私たちは自分の才能や資質のほうを疑いたくなりますが、実はそっちは、問題ではないのです。今、貴方の才能や資質が勢いよく磨かれつつあるだろうと思うのですが、その過程においては、経験値不足による自信喪失も経験しなければならないかもしれません。でも、それは決して「悪いこと」ではないのです。むしろ、本物の力を手に入れるための、最善のルートです。これがすなわち前述の「背伸び」とも言えます。
21日前後、ずっと頑張って来たことが大きな実を結ぶ気配があります。「次の世界」へのチケットが手に入るような、特別なタイミングです。