長い間ずっと温めてきたイメージ、追いかけてきた夢が、今目の前に差し出されたうつわの中にぴったり収まる!ということが起こるかもしれません。ずっと育て続けた花々があって、そこに、誰かが不思議な花瓶を持ってきた時、突然最高のフラワーアレンジメントが完成します。貴方が育ててきたもの、描いてきたものは、とにかく大きすぎるほど大きくて、それを形にするのが難しかったのかもしれません。そこに、ちょっとした枠組みがぽんと提供されただけで、貴方が育ててきたものをどーんと注ぎ込み、夢が現実の形を帯びます。
「ピュグマリオン伝説」は、自作の美しい女性像に恋をした男を憐れんで、神様がその像に命を吹きこんで本当の人間の女性に変えた、というお話です。この話になぞらえると、今週の貴方は「命を吹きこむ」側の立場になるのではないかと思います。誰かが作った像があって、そこに、貴方が長いこと作ってきた「命」や「魂」のようなものを、吹きこむことになります。すると、生きた何かが現実の中に立ち現れるのです。
ピュグマリオンのお話では、「そんなに精巧な像を造るなんてすごい」という評価が先に立つ気がしますが、そもそも「命・魂」を作るほうがずっと大変なはずです。もちろん、神話の中ではそれは神様のわざで、人間にはできないことなのですが、私たちの生きる世界では時々、すばらしい魂のようなものを作り、それを物事に吹きこむ人が存在します。この時期の貴方は、そんな役割を果たすことになるのではないかと思います。




