「本当に大事な話」は、おいそれと誰にでも話せるものではありません。話すべき相手に巡り会えて初めて、話すことができます。相手に理解できるかどうか、ということも重要な問題です。「話」にはすべて、バックグラウンドとコンテクストがあるからです。昔の記憶を共有している相手には話せても、何も知らない初対面の相手には「話しても意味がない」ということはたくさんあります。「この人になら、この話がわかるはずだ」という見込みがあって初めて、「話そう」という気持ちになれます。知識、記憶、情報、価値観、考え方、お互いの置かれた状況、立場性等々、「この話を話せる」というシチュエーションは、たくさんの条件で作られています。
今週はそうした、「たくさんの条件」が揃うことになるかもしれません。とりわけ多くの条件が揃わなければ決して話せないような話を、話せるようになるかもしれません。さらに言えばそれは、今どうしても話さなければならないことであり、今話すことによって、未来の展開が大きく変わることになるのかもしれません。