こんにちは、石井ゆかりです。
今週はまず、獅子座の満月です。12日の獅子座の満月は水瓶座の太陽と水星、牡牛座の天王星とTスクエアで、かなりインパクトの強いターニングポイントとなりそうです。想定外の突発的な出来事に、世間が一斉に注目する、といったハデな雰囲気があります。
もとい、このところはそのようなニュースがたくさん続いていて、「センセーショナル」の意味がよくわからなくなっている観もありますが、この満月もかなり、パンチの効いたムードの節目となっています。
土星と火星もこの時期、120度を組んでおり、かたい意志や思いのもとに「断行」されることがあるようです。ここも非常に鉄火です。あまり空気を読んだり、調整したりする感じがありません。
「調整する」感じが薄いのが、今週の特徴なのかなと思います。まったく後先考えない、というほどではないかもしれませんが、とにかく打ち出していく、ガツンと打ち下ろす、というようなイメージが浮かびます。
14日、水星が魚座に入ります。少し先の話になりますが、水星はこの後牡羊座まで進み、3月末から4月半ばにかけて再び、魚座に戻ってきます。魚座の水星はもともと、混乱や混沌、カオスな雰囲気の配置です。誤解や思い違い、思い込み、過剰な想像、疑心暗鬼などが生じやすいのですが、これが長期滞在に踏み込むということで、さらに「混沌が深い」印象があります。
私たちはふと触れたニュースに心を動かされると、すうっとそれを「本当のことだ」と思ってしまいがちです。でも、この時期は特に、デマやフェイクの危険が深まるのではないかという気がします。その情報は、純粋な情報以上の「情」つまり「意図」で濡れそぼっています。含まれているもの、仕向けられていることがあまりに多いので、少し乾かすまでは扱えない、ということなのではないかと思います。
「騙された」という感覚は、苦いものです。フェイクニュースを本当のことだと信じたあとで、「それはデマです」とわかった時、非常に嫌な感じがします。詐欺事件の被害者が事件の「あと」に、周囲から非難されたり、自分を責めたりして深く傷ついてしまう、という話を聞きますが、「絶対に騙されずにいる」ことは多分、この世の中で生きる限り、不可能です。どんなに賢い人でも、騙される時は騙されます。「メディアリテラシー」も追いつかない、人間の認知の問題がそこにあるのだと思います。
ですから、騙されないようにすることも重要ですが、もっと大事なのは「騙された後、どう振る舞うか」「そこからどうリカバリをするか」なのではないかと思います。魚座の水星はそうした知恵には、長けています。魚座は過去の星座であり、救いの星座でもあるからです。犠牲を払った後のことを、魚座はケアします。
また、魚座の水星は、詩や音楽です。フィクションのほうが今は、ずっと「真実」に近いだろうと思います。インスピレーションが降りてきて、愛を深く語り合えます。
今週はそんな感じです。