現代的に進化した、フュージョンなアジアン料理を愉しもう。

Gourmet 2021.05.12

スパイス使いに技ありメニュー、ワインとのマリアージュ提案など、モダンなネオアジアンレストランが増加中!おしゃれな常連客が集うコージーな空間も心地いい。“食のるつぼ”東京ならではの、アジアの国やジャンルを掛け合わせたニューフェイスを紹介する。

KOREA & TAIWAN MIX

リアルなアジアを料理と空間で表現。

ヌーン

“ニューアジアンスタンダード”を掲げ、若きオーナーがソウルや台北で感じた同世代のリアルな雰囲気を再現。モダンに仕上げた韓国料理や点心に加え、スパイスを巧みに使ったスイーツやナチュラルワインまで揃えている。シェフに加えてパティシエが在籍しているのも、「現地のカフェ文化も反映したい」というオーナーの思いによるもの。上階を借りて規模を拡大予定とあって、今後が楽しみな一軒だ。

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左から、コブミカンの葉を入れた東南アジアテイストの「自家製水餃子」¥935、注文を受けてから和える「コッチョリ」(浅漬けキムチ)¥880

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左から、無農薬ソンマッコリ¥869、ナチュラルワイン「コルヴァ・ジャッラ/ビアンコ」、「ベロッティ・ビアンコ・カッシーナ/ウリヴィ」、「ケヴィン・デコンブ/ボジョレー・ヴィラージュ2017」、「ドメーヌ・モン・ド・マリー/キュヴェ・アナテム・ルージュ」。グラス¥1,045〜

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コーヒーや台湾茶もあり、ノンアル派も満足できる。

Noon
東京都品川区上大崎4-3-7
tel:03-6822-6763
営)12時〜16時L.O.、18時〜22時L.O.
休)火、水 
www.noonmeguro.com

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SPICE CUISINE

昼は変化球カレー、夜は洗練のスパイス料理を。

レカマヤジフ

コショウ専門会社が運営するレカマヤジフは、昼はカレーとスリランカ名物のエッグホッパーを提供。夜はザ・ペニンシュラ東京出身の髙木祐輔シェフが腕を振るう、中華テイストをミックスしたスパイス料理が味わえる。「自分はカレー初心者。固定観念がないので、多彩な要素を取り入れています」と髙木シェフ。写真のカレーも花山椒と干しエビを合わせた、ほかにはない一品。昼と夜、別の顔を満喫しよう。

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ランチの日替わりカレーより、中華テイストの「四川花山椒と干しエビ」¥1,300。すべてのカレーに、副菜とエッグホッパーが付いてくる。

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店内にはスパイスと漬け込み酒がずらり。ドリンクは、スパイスを使ったオリジナルカクテルとナチュラルワインが充実。

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もともと工場だった一軒家の1階をレストラン、2階をスパイスの工房として使用。「フジヤマカレー」を逆さ読みした日本語の店名もユニーク。

Fujiyamacurry
東京都目黒区五本木1-6-3
tel:03-3793-5181
営)11時30分〜14時30分 L.O.、17時30分〜21時 L.O.
休)月、第 2・4 火曜 ※ディナーは要予約
www.fujiyamacurry.com

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SILK ROAD FUSION

東洋西洋、両方の料理を学んだ シェフの無国籍メニュー。

ドンシー 亜細亜香辛料理店

シルクロードが繋げた東西の食文化に思いを馳せ、地域や時間を超越したジャンルレスな料理を目指すドンシー 亜細亜香辛料理店。腕を振るうのは、フレンチのシェフとして現地で修業した後、ディーン&デルーカのエグゼクティブシェフとしてイタリアやアメリカなど各国の料理を探究した境哲也シェフ。アジア料理をモダンにアレンジした無国籍料理が味わえる。なかでも、食材を包む系メニューに定評あり。

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シグネチャーのネオ点心料理。「仔羊パクチーとマサラスープの小籠包」4個 ¥1,100、「トムヤム海老焼売」3個 ¥824など、ユニークなメニュー揃い。

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好みの具を包んで食べる「シルクロード包パオプレート 仔羊すね肉の9種スパイス低温ロースト」1人分¥2,090(2人分より注文可能)

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デザインを手がけたのは、空間プロダクトデザイナーの柳原照弘。ミヤシタパーク越しに眺める渋谷の煌めく夜景は壮観の一言!

Dōngxī Asia Koshin Ryoriten
東京都渋谷区神宮前6-20-10
MIYASHITA PARK North「sequence MIYASHITA PARK 」5F
tel:03-6712-5730
営)レストラン:7時〜11時 L.O.、11時30分〜14時30分 L.O.、17時〜22時L.O. バー:17時〜23時L.O.
無)休
www.dongxi.tokyo

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VIETNAM MIX

カラフルでおいしい街角の大衆食堂。

ピポンペン

今年2月、人気ベトナム料理店ヨヨナムの姉妹店としてオープン。アジア全域の料理があれこれ楽しめる、テイクアウト主体のユニークな店だ。空想上のアジ アの街にひっそりと佇む、雑居ビル内の屋台料理店がイメージソースだそう。コムビンザン(ベトナムの大衆食堂)スタイルで好きなものをちょこちょこつまめ、多様なメニューが味わえる。植松良枝など、人気料理家がレシピ提供した料理が並ぶのもうれしい。

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昼はワンプレートでしっかり、夜は小皿でちょい飲みと、イートインも可能。小皿はなんと¥200から!人気メニューは焼売や焼きソバなど。

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チープ&ナウいをキーワードにした内装のイメージは、田舎から出てきた30代半ばのベトナム人オーナーが都会に憧れて作った店。写真映えも最高! 

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レトロでポップなロゴは、系列店のヨヨナムやミメなどのロゴを手がける大塚いちお事務所が担当。

Pipompenh
東京都渋谷区神山町40-1 2F 
tel:03-6407-8345
営)11時30分〜14時30分 L.O.、16時30分〜22時30分 L.O.
不定休 予約 不可 
@ pipompenh

 

*「フィガロジャポン」2021年6月号より抜粋

photos : YU INOHARA (TRON management / P128-129, P132), AKEMI KUROSAKA (STUH / P130-131), YU NAKANIWA (P132), MANA KIKUTA (P133-134), NORIKO YONEYAMA (P135), réalisation : NAOKO MONZEN (P128-129), KEIKO KODERA (P132-134), texte : MEGUMI KOMATSU (P130-131)

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