夕星（ゆうづつ）／代官山／和食 喉越しのいい十割そばと、ユニークなつまみを気軽に嗜む。

代官山に6月、オープンしたばかりの手打ちそば店、夕星（ゆうづつ）。ミシュランの星を持つフランス料理店、レザンファン ギャテの系列店とあって、和洋折衷なインテリアでありながら味は本格派。自家製粉の十割そばを打つ。

聞けば高橋信秀料理長は、そば界のレジェンド、西荻窪の鞍馬で修業を積んだ経歴を持つ。「そばは原料ありき。現在は茨城県筑西市の常陸秋そばを玄そばのまま仕入れています」とは高橋料理長。初めて訪れるなら2種盛りをぜひ。喉越しのいいもりと、噛みしめるほどにそばの甘味を感じる粗挽きを食べ比べてみるも一興。レザンファン ギャテ特製の、和のエッセンスが入ったテリーヌもこの店の名物だ。

「もりと粗挽き2種盛り」￥1,620。ともに十割そばで、左が2度挽きと粗挽きの粉半々で打った粗挽きそば。右がやや細打ちのもりそば。日本酒は1合￥972からあり、半合の用意も。

白出汁、ワサビの茎の醤油漬けを使うなどさりげない和のアレンジが巧みな「レザンファンギャテ特製フォアグラの三五八テリーヌ」￥1,512

そばと料理のコース￥5,400〜もある。

＊『フィガロジャポン』2019年9月号より抜粋