この夏、メキシコ・オアハカ発のデザインに触れる巡回展へ！

コンテンポラリーで色彩豊かなクラフト作品をキュレーションし、全国で企画展を行う移動式ギャラリー「KIAN（キアン）」による、メキシコ・オアハカ発のデザインスタジオ「rrres（アールイーエス）」の、日本初上陸巡回展『Unknown Territory（アンノウン テリトリー）』が、6月6日から順次開催。

アールイーエスは、メキシコの伝統工芸技術を用いて、現代的なデザインのインテリアやオブジェを製作、発表するデザインスタジオ。ドミニカ共和国出身で、現在はオアハカを拠点に活動中のグラフィックデザイナー、ハビエル・レイエスが、ラテンアメリカの強い日差しや街並み、自然の風景にインスピレーションを得て表現する色やデザインを、地域の職人の手仕事により、ラグやタペストリー、ブランケット、クレイピースなどの作品に仕上げている。

本展のテーマは、ハビエル・レイエス自身が、ラテンアメリカ・メキシコから、人や場所、文化の境界線に潜む “未開の地域”、”未知の領域”を探ること。馴染みのあるもの、馴染みのないもの、ときに魅了され、ときに不快になるもの、混沌と調和の間に引かれた微妙な境界線。古くて新しい未分類の体験。その意味を理解しようとする旅へと観賞者を誘うのだ。

「日本の人たちがどのように私たちの作品を読み解き、感じるのか非常に興味があり、その場に立ち会えたらよかったのにと思っています。ラテンアメリカと日本。私たちの文化はまったく異なると思うので、その違いが生み出すコントラストがとても興味をそそります。一般的に、私たちの職人文化とデザインについてはまだまだ知られていないので、遠い世界に向けて発表できることをうれしく思っています」とレイエスは語る。

Javier Reyes（ハビエル・レイエス）：「rrres（アールイーエス）」 ファウンダー/グラフィックデザイナー。ドミニカ共和国出身。2016年にメキシコ・オアハカシティに移り住み、アールイーエスを始動。アールイーエスは、伝統的な工芸技術を用いて、地域の職人との協業により、現代的な空間やインテリアデザインのための作品を制作。人、場所、文化、遺産の関係を通して、ラテンアメリカの歴史が何を意味するのか、理解するためのプロジェクトでもある。

展示では、アールイーエスの作品から、オアハカに伝統的に受け継がれている技術を用いたラグやタペストリーなど約20点を展示販売。部屋にラテンアメリカの鮮やかな色彩や温もりをもたらす作品を、暮らしの中に取り入れられる絶好の機会なので、ぜひチェックして。

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クレイピース（H21cm～）￥33,000～、タペストリー（50×240cm）￥44,000

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ブランケット（165×240cm）￥39,600、ラグ（100×160cm～）￥82,500～

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2015年より、KIAN（キアン） キュレーターを務める石川佳世子。キアンはコンテンポラリーで色彩豊かなクラフト作品をオーガナイズするキュレーション/ディストリビューションチーム。自由が丘を拠点に日本各地でさまざまな展示を行うほか、所属作家の作品の流通も手がけている。