パリ、フォーブル・サントノーレ通り。
買い物に疲れた食いしん坊は、ここへ行く!
Travel 2010.10.27
エルメス、ロジェ・ヴィヴィエ、モンクレール、そして工事が終わればプラダも・・・・・・フォーブル・サントノーレ通りで楽しいお買い物。さて、ちょっと小腹がすいたとき、この界隈、どこか近くに気軽に入れるおいしい店はないだろうか? こう思ったら、エルメス本店の角を曲がって、ボワシー・ダングラ通り25番地へ直行しよう。
左:メニューを見て迷ったら、品定めにテイクアウトコーナーを覗いてみよう。右:6区店に比べ、右岸店はシック度がアップ。
6区のリュクサンブール公園脇のパン(ビオ!)とお惣菜の店「ブレッド&ローズ」の右岸店がここにある。スペースは6区の店とは比べ物にならない広さ。そこで待っているのは、6区店同様に"上質でおいしい"あれこれ。メニュー内容はとても豊富で、迷う、迷う。
この店のコンセプトは、朝は8時から夜22時までの営業中、いつでも好きなときに、好きなものを! お腹のすき具合に応じてオーダーができるのが、この店のうれしいところ。したがって客の気分でここはカフェ、サロン・ド・テ、レストラン、バー・・・・・・・とマルチな顔を持つスペースなのだ。
とうもろこしパン、種々のバゲット、田舎パン、ブリオッシュ・・・どれもパンは6区の本店地下で焼かれている。
普通にお腹がすいている、というのなら・・・・・・2種のフォアグラとサラダにイチジク&レーズンのビオのパンをセット、カモのパルマンティエとサラダにくるみ入りの栗の粉パン・・・といったパン屋さんならではのセットプレートが7種ある。午前11時ごろまで待てば、キッシュや料理タルトが6区店から到着する。どれもサラダが添えられていて、何を頼んでも満足度は高い。
ランチ例。左はアンチョビのマリネをのせた玉ねぎタルト"ピサラディエール"(サラダとセットで18.50ユーロ)。お菓子に限らず料理もなかなかのボリュームなので、小食の人は朝食抜きでランチに行くのが賢いかもしれない。なお、ランチタイムは予約が望ましい。
グラスワインと簡単に・・・・・・というのなら、ジラルドーというブルターニュ屈指の業者のカキ、黒足豚のイベリコハムなどがおすすめ。おいしい物への探求心旺盛なオーナーのおかげで、パリでいち早くこれらが食べられるようになったのが6区の「ブレッド&ローズ」だったことを特筆しておこう。
料理と相性のよいパンをオーナーがセレクトし、サラダとセットのプレート類(19.80~26ユーロ)。サラダ(右上)にももちろんパンがセットされている。なお、料理に飲み物、お菓子もとなると・・・・・・お勘定も結構な金額となるのを心しておこう。
スイーツ目当て? ここのお菓子はけっこうなビッグサイズなので要注意。でもおいしいので、つい・・・・・・。NYスタイル・チーズケーキ、モンブラン、クレーム・ブリュレとバナナのタルト、スティッキー・トフィ・プティングなどが誘惑の熱い光線を送ってくる。太るとわかっていながら、抵抗が難しい。
スティッキー・トフィー・プディング(右下)は12ユーロだが、人気のモンブランをはじめ、お菓子はほとんどが9.50ユーロ(テイクアウトは別料金)。
カヌレやマフィン・・・・・・粉菓子もセレクションが豊富だ。ジャムとホイップクリームを添えたスコーン(6.50ユーロ)も悪くない。
寒い冬の朝、ショッピングに走る前にホットチョコレートで暖まっておこう、というのでも、この店の存在はありがたい。ちょっとのつもりで立ち寄ったはずが、ブリオッシュの甘い香りに誘われて、のんびりと朝食タイム!となるかもしれないが。
冬の定番はホット・チョコレート(7ユーロ)! 甘くて心温まる。これでサービスする人の愛想がもう少しよければいいのだけど・・・・・・。
そして、時間がない・・・・・・ホテルで寛ぎながら食事をしたい、という時にテイクアウトもできるこの店は強い味方。お惣菜&食料品店という顔も持っているのだ。
25, rue Boissy d'Anglas 75008 Paris
Tel 0147 42 40 00
営)8時~22時(月~金) 10時~20時(土)
休)日、祭