【フィガロジャポン35周年企画】 パリ・オペラ座ガルニエ宮。エトワールと舞台を支える職人たちの素顔に迫る。
Paris 2025.06.09
アールドゥヴィーヴルへの招待 vol.1
2025年、創刊35周年を迎えたフィガロジャポン。モード、カルチャー、ライフスタイルを軸に、 豊かに自由に人生を謳歌するパリジェンヌたちの 知恵と工夫を伝え続けてきました。 その結晶ともいえるフランスの美学を、さまざまな視点からお届けします。
今年、創立150周年を迎えたオペラ座ガルニエ宮。この劇場で活躍するエトワールや舞台監督、 衣装、コーラス、楽員、舞台美術家にインタビュー。彼らにとってのオペラ座とは?
第二帝政期建築として名高いパリのオペラ座ガルニエ宮が創立150年を迎えた。年間100万人以上の観光客が訪れるパリ有数の観光スポットは、1875年1月5日に竣工し、1923年に歴史的建造物に指定された。オーダーしたのは当時の君主、ナポレオン3世。設計はシャルル・ガルニエ。完成以来、数々の伝説が刻まれる場所となった。
地下には"湖"と呼ばれる人工の貯水池が、舞台裏にはリハーサル室、屋根には蜂の巣箱が点在し、アポロンの彫刻が鎮座する。観客が上る正面の大階段は見事な色彩の大理石で作られている。迫力満点の階段は現世と舞台の夢の世界を繋ぐ存在。シャガールの天井画と7トンのクリスタルのシャンデリアが美しいイタリア式の馬蹄形をした劇場では、1シーズンに172回の公演があり、オペラ界、ダンス界では世界の中心的な存在だ。
現在のパリ・オペラ座は、ガルニエ宮とバスティーユのオペラハウスと2カ所に分散している。作曲家のヴェルディからは「工場」「グランド・ブティック」と呼ばれたガルニエ宮には、ダンサー、コーラス、音楽家、舞台監督、道具係、衣装係、美術担当など、約100職種、約1500人が働いている。
今年1月、パリ・オペラ座の全アーティストが集い、ガルニエ宮150周年記念ガラが開催された。マダムフィガロでは、この記念すべきアニバーサリーに、オペラ座で働く人々へインタビューを実施。舞台上、舞台裏のプロフェッショナルたちのオペラ座に対する思いとは?
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Étoiles
[ エトワール ]
パリ・オペラ座バレエ団エトワール、ドロテ・ジルベールとギヨーム・ディオップが語る舞台の裏側。
Les Régisseurs, Les Costumières
[ 舞台監督、衣装 ]
パリ・オペラ座を支える舞台監督と衣装担当が語る「私にとってのガルニエ宮」。
>>See More(6月10日12:00公開)
Les Artistes de Choeur, Les Ateliers, Les Musiciennes
[ コーラス、舞台美術家、楽員 ]
緑色の服はNG? パリ・オペラ座のコーラス、舞台美術家、楽員に聞いた伝統、迷信、マイルール。
>>See More(6月11日12:00公開)

Le Palais Garnier
place de lʼOpéra 75009
01-40-01-22-63
営)10:00~17:00(劇場見学)※昼公演時は10:00~13:00
休)5/1、11/1
料)15ユーロ、ガイド付き23ユーロ
https://www.operadeparis.fr/
●1ユーロ=約163円(2025年6月現在)
*「フィガロジャポン」2025年6月号より抜粋
photography: Laura Stevens (Madame Figaro) text: Lætitia Cénac (Madame Figaro)