仏大統領のガレット・デ・ロワ
もちろんフランスの大統領もガレット・デ・ロワを食べます。前年のフランス国内で最も美味しいガレット・デ・ロワを作る店に選ばれた職人が、エリゼ宮のためにガレット・デ・ロワを作り、大統領が夫人と一緒にカットして食べるのがエピファニーの大切な行事です。昨年に引き続き、最優秀賞を獲ったパリ近郊の街ボークレッソンのJoël Picquenard(ジョエル・ピケナルド)氏がガレットを担当。パイ生地5キロ、フランジパーヌ(アーモンドクリーム)7キロ、直径120センチの巨大なガレット・デ・ロワがマクロン大統領のために作られました。
ところでエリゼ宮のガレット・デ・ロワにはフェーブが入って入っていないのはご存知ですか?これは共和制のフランスでは国民から選ばれた大統領が元首なので、「君主=王様」を選ぶことができないからです。もちろん王冠もなし。
〈引用:Libération - 12 Janvier 2019 Photo Ian LANGSDON. AFP〉
さて、大統領がガレット・デ・ロワを食べた日の夜、エリゼ宮の関係者の方からエリゼ宮のガレット・デ・ロワをいただきました!もちろんJoël Picquenard氏作で大統領のガレット・デ・ロワと一緒に届けられたもの。やや楕円形で、もちろんフェーブなし、王冠も付いていません。
パイは塩味が効いていてサクサク、フランジパーヌは優しい甘さ。バターの風味が良く、バターたっぷりなのに軽やかですっごく美味しい!マクロン大統領も食べたと思うと大統領への親近感も湧く気が?!
一年の幸運を願って食べるガレット・デ・ロワ。年が明けてもジレ・ジョーヌのデモが続き厳しい課題を突きつけられているマクロン大統領ですが、現状を改善し国民の不満を解消できるよう頑張ってもらいたいです。
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