エピファニーのガレット・デ・ロワ
ノエル、大晦日とご馳走とチョコレートを食べ続けたフランス人がダイエットを決心する元旦から1週間後にやってくるのが1月6日はエピファニーです。エピファニーにはガレット・デ・ロワ(アーモンドクリームが入ったパイ)を食べるのがお決まりで、パイの中にフェーブと呼ばれる陶製の人形を忍ばしておき、切り分けたパイからフェーブが出てきた人が王様!王冠をかぶり祝福されます。
フランス人はガレット・デ・ロワが大好きで、やれどこそこのパン屋のが美味しいだの、やれあのパティスリーのが賞を取ったのと買いに走り、太る(一切れのカロリーは約500Kcal!)とか食後には重い、とか言いつつ一月中食べまくります。そしてガレット・デ・ロワを食べようという名目で、家族や友人を招いてディナーやフェット(パーティー)をするのです。
エステのお客さまが「私の誕生日は1月6日だから、ガレット・デ・ロワを食べるとひとつ歳をとるのよ」と言いながら、サーモンピンク色のカシミヤのセーターを脱いだらピンク色の総レースの素敵なボディを着ておられて「87歳になった」というので驚きました。有名オートクチュールメゾンの関係者で、いつも腕にゴールドのブレスレットを何個もしていて、オシャレで可愛いマダム。私も彼女のようにエレガンスなおばあちゃんになりたいものです。
さて、友人たちと新年のお祝いとエピファニーを兼ねたディナーをしました。今年のラッキーカラーはゴールドらしいのでゴールドの粒を散らして、テーブルに飾ったのは、幸福のシンボルのGui(ギ)というヤドリギ。新年にヤドリギの下でキスすると幸福に暮らせると言われています。
デザートのガレット・デ・ロワは大好きな「des gateaux et du pain(デガトー・エ・デュパン)」のを。ここのガレットは美味しく王冠も素敵ですが、なぜかフェーブだけが毎年微妙なんですよねぇ(^_^;)
今年は幸運のGui(ギ)でした。一瞬、昆虫かと思った・・。des gateaux et du painのブティックの入り口にも大きなヤドリギが吊るされていたので、多分Gui(ギ)でしょう。
クラシックなガレットはなくマロンのクリームブリュレが入った栗のガレット。表面がパリッとキャラメリゼするようオーブンで温めます。温める前に自分でパイの裏側からフェーブを入れたら表から突き出してしまいどこにフェーブがあるのかバレバレでしたが、とっても美味しかったです。
ブログを読んでくださっている皆さまにとっても、心穏やかに過ごす幸せな一年になりますように!
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