革命記念日(パリ祭)
7月14日は革命記念日です。日本ではパリ祭の呼び方のほうが知られていますね。
今年はコロナの影響を受けて変更がありました。朝のシャンゼリゼ通りの軍事パレードは中止され、コンコルド広場でマクロン大統領を含む政府関係者2千人が参加。昨年はノートルダム大聖堂の火災の鎮火に奮闘した消防士や犬が大きな歓声で迎えられましたが、今年は医療関係者の他、フランスからの患者の受け入れに助力してくれたドイツ、ルクセンブルグ、オーストリア、スイスから外務大臣などが招かれました。
マクロン大統領と大統領から首相に任命されたばかりのジャン・カステック新首相の姿も。ジャン・カステック首相は、デデコンフィヌモン(ロックダウン)の指揮を取り「ムッシュー・デコンフィヌモン」として一躍有名になりました。
セレモニーの間は喋らないので皆んなマクスを外していましたが、セレモニーが終了したらすぐにマクロン大統領はマスクを着けて医療関係者らと話をしていました。一昨年は幸運にもコンコルド広場の大統領の隣のスタンドで見学することが出来たのですが、セレモニーが終わるとマクロン大統領が広場に設けられた6箇所ほどのスタンドに次々と回ってきて見学者と握手したり短い会話を交わしてくれて、その中には障害を持つお子さん達もいてそのお母さんの肩に手を置いて話を聞いてあげていて優しい人なのかなぁと思ったのでした。(下は一昨年の写真)
さて、夜にシャン・ド・マルス公園で行われる恒例のコンサートが開催され、フランス国立管弦楽団の演奏と有名なオペラ歌手達がゲストでしたが、これもコロナのため無観客ということでテレビで放映されました。
続く23時からの花火もシャン・ド・マルス公園からの見学はもちろん禁止に。我が家から見えるエッフェル塔は横向きで花火も横からしか見えないので、今年こそトロカデオ広場かイエナ橋に行ってエッフェル塔の正面から花火を見たいと思っていたのにそのどちらも立ち入り禁止と知ってがっかり。
こんな風にきれいにくっきりと見えることもあるけれど、
家からだと距離が近すぎて、大抵こんな感じになってしまうのです・・。煙がモクモク。花火はちょっと離れたところから見る方が美しい。
いつもと様子が違った革命記念日。シャン・ド・マルス公園から風に乗って伝わって来る大歓声や熱気がないぶんちょっと物足りない気がしたけれど、観客が捨てたゴミもないし酔っ払いの観客もいないし、一日中ここかしこと通行止めになって家に帰るのも遠回りする苦労もなく、静かに落ち着いて過ごすのも悪くないなぁとも感じました。通例はこの日の前後にパリジャン達は一斉にバカンスへ発ち、入れ替わりに世界中からツーリストが押し寄せてくるのですが、今年はどうなるのでしょうね?
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