マダガスカル産のキャビア

パリは１０月５日からコロナウイルスの最大警戒ゾーンに移行。カフェやバー、スポーツクラブなどは閉鎖になり、結婚パーティーやイベントなども禁止になりました。そして週末に南仏で行われる予定だった友人カップルの結婚式も１年後に延期になってしまいました。

一方で、マダムEのひ孫さんの結婚式は最大警戒ゾーンに移行する直前だったため無事に行われました。ひ孫の結婚式に出席するためにフェイシャルエステを受けたいと連絡があり、喜んで引き受けたものの彼女はもうすぐ１００歳になる超ご高齢のマダム。先週受けたばかりだけれども念のため再びPCR検査を受けて、キャビンを丁寧に掃除消毒して、朝いちばんに来てもらいました。夏のバカンス中にひ孫が増えて、子供が６人、孫が２２人、ひ孫が４４人とますます大きなファミリーになり、その全員が出席するごく内輪の小さな（？！）結婚式だったそうですが、区役所での市民婚、教会式、食事会と予定通り行うことができてとても喜んでおられました。地域や感染者数により状況が日々変わるので、今結婚を予定しているカップルにとっては落ち着かない日々だと思います。

話が変わりますが、誕生日に予約していたレストランを泣く泣くキャンセルしました。といっても、コロナではなくて、インプラントの手術をしたら顔が腫れて痛みも酷くて、到底食事できる状態ではなかったのです(>_<) 腫れと痛みが治まったら今度はパリが最大警戒ゾーンになってしまい、知人から招待されて楽しみにしていたローラン・ギャロスは観客を５千人から１千人へと減らすことが決まり、キャンセルの知らせが届きました。コロナで９月は仕事以外はほとんど外出していないので心底がっかり（悲）

こうなったら家で楽しみましょうと、１２本買ったうちの最後の１本になっていた、とっておきのボエル・エ・クロフのシャンパンを開けました♪ なんという繊細な味なんでしょう・・・（感涙）極上のシャンパンに感激。

まだ固いものが噛めないけれども、誕生日の食事だしマダガスカル産のキャビア！

パリでキャビアを買うなら何と言っても代表は「ペトロシアン（Petrossian)」と「プルニエ(Prunier)」、産地ならイランやロシア有名ですが、何しろすごい値段です。そこで、普段は（めったに買わないけれど）フランス産のキャビアを食べることが多いのですが、今回は「Rova Caviar」というマダガスカル産のキャビアを初めて買ってみました。マダガスカルでレストラン経営をしているフランス人の友人の話では、キャビアの養殖地としては新しく品質はまだまだ発展途中だそうです。その代わりお値段も若干リーズナブルで125g缶を４缶買いました。

それにしてもキャビアは高価です。前から不思議だったのですが、養殖業の本を読んでなるほどと納得しました。チョウザメが成長するのに種類により約１０〜２０年と非常に長い年月と手間が掛かること、チョウザメ自体は何度も繁殖期がある非常に長生きする魚（平均寿命５０〜７０年、長いと１５０年！）だけれど、当然卵を取り出すとチョウザメは死んでしまうのでその一度の繁殖でいかに良い状態の卵を作るかということが大変難しいそうです。

誕生日だから、ひとりに1缶ずつ！家だからできる贅沢。ブリニ（パンケーキ）にキャビアをどっさり乗せて頬張ります。

そして肝心のお味はというと、もちろん美味しいけれども友人の言った通りかなぁ。あくまで私個人の感想ですが、残念ながら、ベルーガのキャビアを食べたときのような口に含んだときの繊細な風味に対する感激はなかったです・・・(^_^;) 

２日目もまだ２缶残ってるから、再びひとりに1缶ずつ！今度は茹でたジャガイモにキャビアとクリームを乗せていただきました。山盛り食べて満足。ワインがすすむ至福の誕生日になりました(^o^)

ファンタスティックではなかったけれども、やっぱりキャビアは特別なご馳走ですね。豪快に１缶食べるウキウキ感は絶大で、高価なキャビアエキス配合のコスメよりも翌朝の肌のアンチエイジング効果が高い気がしました♡