
木曜日にはココアを☆
長編小説も良いけれど、久しぶりにサクサク読める短編集はないかな〜と思っていた矢先、本屋さんで見つけた一冊が『木曜日にはココアを』(青山美智子 著)。
裏表紙より引用↓
僕が働く喫茶店には、不思議な常連さんがいる。
必ず木曜日に来て、同じ席でココアを頼み、エアメールを書く。
僕は、その女性を「ココアさん」と呼んでいる。
ある木曜日、いつものようにやって来たココアさんは、しかし手紙を書かずに俯いている。
心配に思っていると、ココアさんは、ぽろりと涙をこぼしたのだった。
主夫の旦那の代わりに初めて息子のお弁当を作ることになったキャリアウーマン。
厳しいお局先生のいる幼稚園で働く新米先生。
誰にも認められなくても、自分の好きな絵を描き続ける女の子。
銀行を辞めて、サンドイッチ屋をシドニーに開業した男性。
人知れず頑張っている人たちを応援する、一杯のココアから始まる温かい12色の物語。
東京とオーストラリア・シドニーを舞台にした連作短編集。
それぞれのお話の登場人物がちょっとずつ繋がって展開していきます。
この年になると私自身「世の中狭い!」と思う経験はこれまでにたくさん経験してきたなぁと感じます。
実はものすごく近くで暮らしていたり、働いていたりで知らず知らずのうちに繋がっていたり、共通の友人や知人がいて驚いたり、逆にすごく近くにいるのに知り合えそうで知り合えずなすれ違いだったり。
我が家でも最近ある事で出会った男性が、実は夫と同じ時期のNYで近くて働いていたこと、更に帰国後ほんの短い期間だけ同じ会社にいたことが判明し(お互い全く面識無しのまま)ちょっと驚きました。
「実はあの時、あの場所にいました」な人が時を経て今繋がることの不思議、ご縁。
つくづく世の中で実際に起こっていることは、小説やドラマ以上にドラマチックなのだと思う!と思いながら最後のお話は本のタイトルにようにココアを用意して楽しむことに。
ココアの甘さも重なって最後のお話は、巡りめぐってこう繋がったか〜とほっこりしました。
隙間時間にもサッと読める長さがで文章は優しく読みやすい本でした。
そんな読書のお供は、『麻布かりんと』。
これまたパトロールエリアにある一軒(麻布十番本店)で、新潟の家族が好きなので帰省の際に度々お土産にしているお菓子。
その種類は50種類もあるそうで、行く度に迷う迷う。
甘いもの以外にサレ系もあり、テクスチャーもしっとり系やサクサク系と色々。
中でも毎度リクエストされるのが、おまんじゅうのようなカリントウ「かりんとまん」。
もうずっと実家帰省できていないのが寂しいですが、次に帰る時はたくさん持って行こうと思ってます。
そんな種類豊富なカリントウは、実家や人にあげることは多いものの、普段私はあまり食べていないので久々に買ってみました。
美味しい♡と、度々読書が中断。。
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パリの1枚。
大好きなパトロールエリア。
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