
靴の宝石☆ベルルッティ
夫「バッグを磨いてもらいに行くけど一緒に行く?」
K「どこ?」
夫「ボンマルシェの近く。」
K「行く行く!」
と、向かったのは左岸デパート・ボンマルシェ(Le Bon Marché)の近くにある“Berluti”(ベルルッティ)。
なんだかとても斬新なショーウィンドーだな〜と普段見ることのないメンズ店の店構えを眺めていると、もう隣りには夫の姿はなかった。
あら…もうお店の中(ー_ー)!
いつでもどこでもこの調子だからははぐれるんだよね…と思いながら後を追って入った久しぶりのベルルッティ。
自称靴フェチなのでパリにある女性のシューズ店はあちこち行きますが、メンズに関してはほとんど知りません。
K「男の人の靴ってどれも同じに見えるんだけど。大差ないよね〜。」なんて言った日には、
夫「全然違うっ!!」と、私から見たらこの人もそこそこな靴フェチなので熱弁が始まる…。
中でも一番好きなシューズブランドは、この“Berluti”(ベルルッティ)らしい。
あれ?でも今回来た目的はレザーバッグの磨き直しだったはずなのに、靴を見てるんですけど…。
そして2階の工房で職人さんに磨いてもらっている間に何やら店員さんとスキーの話で盛り上がっている。
どうやらレザーバッグの磨き直しは口実だった模様(ー_ー)
店員「じゃ、この靴・ギャスパーをサンテミリオンに塗り替えるってことで☆」
夫「お願いします。時間はどのくらいかかります?」
店員「2週間あれば。」
夫「了解です。」
K「新品を染めるってどういうこと?」
夫「知らないの?ベルルッティの靴は自分好みの色にできることがウリと言ってもいいというか、パティーヌの技術が素晴らしいんだよ☆」
ベルルッティで使われるているのは、手染めの深みが美しいヴェネツィア生まれの「ヴェネツィア・レザー」と呼ばれるもの。それはベルルッティのみが使用を許可された門外不出の革なのだそう。そこにじっくり時間をかけて様々な色を施して行くこと=「パティーヌ」が施され芸術的な一品に仕上がると。
「靴の宝石」と言われるそうですが、確かにお店にあるシューズの光沢や色味は他にありそうでなさそうなものばかりで特有の美しいオーラを放ってる☆
そういえば前回帰国中にペニンシュラホテルに行った時、エレベーターで乗り合わせた見ず知らずの男性が夫に向かって「アンディ、いいですよね。」と話しかけてきた。
アンディ?誰?と思ったら、その時履いていたベルルッティの靴が「アンディ」というシリーズ。それはアンディ・ウォーホルの為に作られ、彼が愛用したと言われる今では代表作的な一足らしい。
そしてつい先日もパリでショッピング中に、お洒落なムッシュが「キレイな靴ですね。アレサンドロでしょ?」と。
どうやら靴好き男たちにはベルルッティの靴はすぐわかるものらしい。
で、2週間ちょっと待って、というかスキー合宿に出かけ、戻ってきたところでピックアップしたのがこちら。染める前のグレーっぽい色とは全く別物カラーに☆
K「綺麗な色だね。」
夫「うん、これがサンテミリオンというカラー☆ ボルドーワイン好きのオレにぴったりだろ〜♬」
K「ふーーん。」
夫「まずはコレ履いてどこに行こうかな♬」
素敵な靴は素敵な場所へ連れて行ってくれると言われるので期待しよッ!?
À demain(^^)/
☆気ままに綴るBelle et Bonne Blogも更新☆
今日は、「寒い日に食べたいケーキ」
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-1416.html
<info>
Berluti(ベルルッティ)
14 Rue de Sèvres, 75007 Paris
<Profile>
KEICO
新潟県の旅館に生まれるも女将にならず、上京、進学、就職、まさかの出逢いと結婚。
約10年間のOL生活の後、2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
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