ソウルの注目エリア経理団で、通なショッピング。

ソウルの街を歩くと、「とりあえず作ったのだろうか」と思うことが多い。突然、工場をリノベーションした巨大なカフェが出現したり、急な坂道沿いにはうつわ作家の工房があったり。

たとえば梨泰院（イテウォン）の隣、ここ経理団（キョンニダン）もそう。もともとあった商店や家屋を生かして、アクセサリーショップやギャラリーがオープン 。多ジャンルを網羅する、買い物エリアとなった。

ハンドクリームだけの販売にもかかわらず2階建てのアート空間がオープンしたりと、江南（カンナム／ソウルの高級エリア）の発展はいままでどおり目が離せないが、漢江（ハンガン）の北側の発展も著しい。うつわを扱う店が増加する西村など、古い建物を生かしてレトロな空間を演出するのがトレンドになっている。

ちなみに、伝統の韓国料理をモダンにアレンジしたレストランもひとつのブーム。いま、小さな韓定食屋に若が集い、行列を成すのを見かける。

古きよきものと新しいものを、韓国人の迷いなき精神、〝とりあえず〟でミックス。いまも、新しい何かが生まれているのだ。

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個性派モダンなウエアやバッグ。

ブブリ｜Bubulee

シンガーで俳優のイ・ヘヨンがディレクション。さり気ないラッフル使いのドレスやドローストリングを利かせたシャツなど、ミニマムだけどディテールに凝ったウエアが揃う。

赤やグリーンなど、カラー勝負の洋服も豊富。 

ほかに赤やブラウンもあり。カーフのバック498,000ウォン

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新感覚のレトロヴィンテージ。

ザ・セントル｜The Centaur

80s風ジャケットをモダンなラインに。50年代調のレディライクなドレスをエッジーに。ソウルファッションウィークにも参加するブランドの旗艦店。攻め姿勢のレトロが持ち味。

シグネチャーアイテムはやはりヴィテージ風のドレス。

2017年AWコレクションより。シャツで498,000ウォン

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北欧テイストの生活雑貨。

クール・イナフ・ステュディオ｜Cool Enough Studio

ヘルシンキで経験を積んだデザイナーによるライフスタイルショップ。洗えるタオル地のスリッパやマッサージギアの形をした石けんなど、アイデアいっぱいのシンプルアイテム。

ひとつ12,000ウォンのスタッキング可能なキューブ状の収納家具が窓際に。

スティックミラー各12,000ウォン

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小さなカフェでチルアウト。

カフェ・セレンゲティ｜Café Serengetea

店内にはドリーミィなR&Bやポップスが流れ、坂道歩きの疲れを癒やしてくれる。甘さ控えめの自家製ケーキは3種類。寒い日は温かいレモネード（7,000ウォン）と一緒にどうぞ。

1階はベンチのみ、2階は約12席でこぢんまりとした雰囲気。

さっぱりとしたレモンケーキ「레몬케이크」7,000ウォン

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犬の心地よい生活をサポート。

ダン｜Dan

ミニマムな韓国メイドのベビー服は日本で人気だが、犬用ウエアにも注目！　ここでは、余計な装飾のないシンプルなドッグ用スーツやアウターが手に入る。クッションやお菓子も。

タートルネックのウエア26,000ウォン、犬用スムージー「Goat Milk Smoothie」29,000ウォン

以前の店の10倍の広さに。 

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韓国定食をおしゃれに味わう。

ジャンコマ｜장꼬마

昔の定食をモダンに昇華したメニューで大人気。螺鈿のテーブルカウンターや、たくさんのパンチャン（おかず）を少しずつ食べられたり、女性にうれしいポイントがたくさん。

エゴマの葉キムチを含む6種のパンチャンがセット。焼き魚定食（写真はサバ）「생선구이」13,000ウォン

上記カフェ・セレンゲティと同じ建物内。

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待ちきれないスキンケアタイム。

23 ホムズ｜23 Homes

コスメブランド、23 Years Oldの旗艦店がオープン。卵や繭の成分を生かしたマスクや、セルフで調合するバブルケアなど、美容意欲をガツンと刺激するアイテムが約50種類。

顔に塗ると真っ黒に！　炭の力で毛穴をクリアにする。「Black Paint Rubar」19,500ウォン

庭では足湯が楽しめる日も。

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オブジェをそっと身に着ける。

1064 ステュディオ｜1064 Studio

ミラノでも注目されているアップカミングなブランド。デザイナーのノ・ソダムが自ら店に立ち、工房で制作。光の動きを重視してデザインされるアートピースのようなアクセサリー。

モビールのように揺れるピアス125,000ウォン（片耳）

シルバーバングル250,000ウォン

店の奥が工房。

※『フィガロジャポン』2018年2月号より抜粋