Paris 連載
今週のPARIS
パリで最高の朝食!! と評判のクラウス。エピスリーをお向かいにオープン。
今週のPARIS
パリ1区のジャン・ジャック・ルソー通り。クリスチャン・ルブタンのファンにはおなじみの通りである。が、彼の靴に無縁の人もこの通りの名前にはピンと来る。なぜなら、美味しい朝食、ランチやパティスリーが楽しめるクラウスがあるから。

おなじみクラウスの朝食。ゆで卵はニワトリのフェルト帽をかぶって登場する。典型的な朝食セットだけでなく、クラブサンドイッチ、アップル・パンケーキなどアラカルトでも。photo:Kathleen Finlay
4年前にオープンしたクラウスでは上がテーブル席で、一階は主にエピスリーだった。でも、最近、通りの真向かいにエピスリー専門店ができたので、昔からあるクラウス(ラ・ターブル・デュ・プティ・デジュネ)は上下フロアーともに、8時から17時まで美味しい時間が過ごせるゆったりとしたスペースとなった。

(左)15番地に出来たエピスリー。こちらにもクラウスのシンボル、クローバーの看板が。photo:Mariko OMURA(右)清潔な店内。photo:Kathleen Finlay
向かいのスペースは、Epicerie du Petit Déjeuner(朝食のためのエピスリー)と銘打っていて、ジャム、チーズ、ハニー、シリアル、茶、乳製品、製菓用材料が揃えられている。どれもハイクオリティで健全、そして美味しいをポイントにセレクションされている。そしてランチタイムには、テイクアウト用のサンドイッチとサラダがカウンターに並ぶ。これらもおすすめだ。なんといっても、素材が良い。サラダの野菜、サンドイッチにはさまれるハム類やサーモンは新鮮そのもので、味もよい。サラダやサンドイッチなら市内のパン屋さんでも購入できるという声もあるだろうが、クラウスのはまったく別物。パン屋さんより高価だけど、満足できる上質で軽いランチがとれる。

クラウスが厳選した商品ばかり。photos:Kathleen Finlay

テイクアウト用のサンドイッチやサラダ。内容は日替わり。例えば、ある日のサンドイッチ3種(各6,5ユーロ)は、ストラチャテラ・クリームチーズ+生ハム+トマト+ロケット、ストラチャテラ・クリームチーズ+モルタデラ・ソーセージ+トマト+ロケット、スモークサーモン+レモンクリーム+アニス+レタス+キュウリ。使用しているバゲットはマルティーユ通りの人気のパン屋、ランドメーヌから。サラダはシーザースサラダやパスタサラダなどで、大(10ユーロ)、小(7,5ユーロ)の2サイズ。ガスパチョもあり、これは4,2ユーロ。photos:Mariko OMURA
ウインドーには、マフィン、クッキー、タルトなどが誘いかけるような魅力をたたえて飾られている。通行人はまずこのウインドーに目をとめ、そしてこの新しいエピスリーの店内へとガラス越しに目を移し......そして、パリでは得難い清潔感あふれる店内に入ってゆく。こちらは日曜は定休なので、クラウスで朝食を食べてからエピスリーで買い物しよう、という場合は平日か土曜日に!

おいしそうなウインドーが人目をひくクラウスのエピスリー。photos:Mariko OMURA
Claus , l'Epicerie du Petit -Déjeuner
15, rue Jean-Jacques Rousseau
75001 Paris
Tel.01 42 33 93 23
営)9:00~19:30(月〜金)、9:00~18:00(土)
休)日
Claus, la table du Petie Déjeuner
14, rue Jean-Jacques Rousseau
75001 Paris
Tel.01 42 33 55 10
営)8:00~17:00(月〜金)、9:30〜17:00(土日、祭日)
http://www.claus-paris.net/