フィトテラピーで花粉症対策。

Beauty 2023.02.11

久保直子

前回まで、エルダーフラワー、ネトル、ペパーミントのハーブと、ユーカリラディアタ、ティートゥリー、ペパーミントの精油を活用したフィトテラピー的花粉症対策をお伝えしてきました。今回は日常生活での取り入れ方のコツや、ブレンドのポイントなどについて紹介します。

コツコツ続けて効果を実感。

まずハーブティーですが、日本で手に入りやすいものはブレンドティーの状態が多いと思います。専門店でシングルのハーブが置いてあるところもありますが、近所にそういったお店がなかったり、自分でブレンドするのはちょっと面倒、という方は、紹介したエルダーフラワー、ネトル、ペパーミントが配合されているブレンドティーを探してみてください。

自分でブレンドしてみたいという場合は、エルダーフラワー、ネトル、ミントを5:3:2の割合でブレンドするとよいでしょう。ペパーミントを入れすぎると清涼感が強く出て、逆に刺激になってしまう場合があるので、最初は少量から調整することがおすすめです。お好みで少しずつ変えてももちろんOK。

ハーブの回でも紹介しましたが、ハーブティーは1日に数回飲む習慣を続けることが大切。すぐにめざましい効果は現れないかもしれませんが、徐々に改善が感じられるはずです。

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photo: iStock

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アロマ吸入で、鼻炎トラブルをケア。

精油は症状が出てから使うこともできますが、予防策として「アロマ吸入」をぜひ試してみてください。

方法は簡単。洗面器に熱いお湯を張り、その中にユーカリラディアタ、ティートゥリー、ペパーミントの精油を数滴入れ、蒸気を吸入します。この時、頭からタオルをかぶって洗面器を覆うようにすると、蒸気が逃げにくくなります。

途中で鼻水が出てきたら、ティッシュで押さえ、再び吸入を繰り返します。気分もすっきりしてリフレッシュになるでしょう。

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photo: iStock

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ユーカリのタッグで呼吸器系をケア。

肺や気管など、下気道が弱いという方は、ユーカリラディアタにユーカリグロブルスをブレンドするといいでしょう。この2つの精油を使う場合、植物オイル30mlに精油を計6滴希釈して、背中や胸のあたりにすり込んでみてください。風邪による咳など、呼吸器系のトラブルが出た時にもおすすめです。

ユーカリは鬱血除去作用があると言われているので、このオイルでマッサージすることで神経痛や肩こり、腰痛などもケアできます。

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ブレンド技でメンタル面もサポート。

ユーカリラディアタやユーカリグロブルスをティートゥリーとともにブレンドすると、殺菌効果や抗炎症効果が高まり、爽やかな香りが精神的な煮詰まりを解放し、集中力を取り戻してくれます。花粉症の時はどうしても気が散りがちになるので、そんな時にも助けとなってくれるはず。

ユーカリラディアタ、ユーカリグロブルス、ティートゥリー、ペパーミントの4種をブレンドしてももちろんよいと思います。ただし、ペパーミントは清涼感が強いので、少量から始めてください。

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photo: iStock

久保直子

ウェルネス&ビューティジャーナリスト/植物療法士/アロマデザイナー
AMPP(仏植物療法普及医学協会)認定メディカルフィトテラピスト、DTWフラワーエッセンスプラクティショナー、スポーツアロマテラピストの資格を所持。美容ライター時代に培った膨大な美容の知識と、植物療法をツールに、独自のウェルネス&ビューティについて発信。そのほか製品開発、アロマデザインやセミナーなど幅広く活動。
Instagram:@naonaonaozou

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