WELLA TREND VISION AWARD ヘアトレンドの最前線アワード、今年の受賞者は?
Beauty 2019.10.07
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グローバルでの活躍を志すヘアスタイリストを応援し、挑戦へのステージを提供する、世界最大級のヘアコンテスト「ウエラ トレンドビジョン アワード」。今年は1,116エントリー中、大阪、福岡、東京、名古屋の4カ所でのエリアファイナルを勝ち抜いた50組が、グランプリを決定するジャパンファイナルへと集った。個性とクリエイティビティがぶつかり合う、クールで熱い一日の様子をレポート!
9月10日、舞浜アンフィシアターにて開催されたジャパンファイナル公開競技の様子。ステージ上には心地よい緊張感が漂う。
今年のトレンドビジョン アワードのテーマは “TREND IS IN YOUR HANDS トレンドはあなたの手の中に”。SNSやインターネットを使えば、誰もが自由に情報を発信できる現代。トレンドとは画一的なものではなく、個性の数だけ作られるものであり、個に寄り添うものでもある。求められるのは、そんな時代のムードを捉えた作品だ。
今回は「CREATIVE ARTIST OF THE YEAR(クリエイティブ アーティスト オブ イヤー)」と「COLOR ARTIST OF THE YEAR(カラー アーティスト オブ イヤー)」のふたつのカテゴリーが設けられ、ファイナリスト50組のうち32組がクリエイティブ部門に、18組がカラー部門にエントリー。審査員には川島文夫(PEEK-A-BOO)、雑賀英敏(TONI&GUY JAPAN)、奈良裕也(SHIMA)、西村晃一(Nicole.)、野沢道生(Michio Nozawa HAIR SALON)、山下浩二(Double)、山田千恵(DaB)、吉田隆司(snob)といった業界を代表する面々のほか、ジャパンファイナル特別審査員として、世界的ヘアドレッサーのアキン・コニジ(HOB Salons and Academy)、フィガロジャポン編集長の上野留美も参加した。
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“新しくて、クールで、刺激的” というテーマが与えられたCREATIVE ARTIST部門。ムードボードやカラーパレットを解釈し、モデルの個性を尊重したスタイルが要求される。
COLOR ARTIST部門は “美しくて、ウエアラブルで、刺激的” がテーマ。上質なヘアカラーを引き立てるカットやスタイリングで、サロンスタイルを超えつつも、そのまま街を歩けそうな作品であることも審査ポイントだ。フィガロジャポン編集長の上野も審査員として参加。「刺激的で、真似したいと思うスタイルがたくさんあった。今シーズン、ファッションがシックなムードに向かう分、ヘアカラーではあえて遊ぶのもいい」(上野)
ファイナリストたちのエネルギーが充満する会場には、客席からも声援が飛び、審査員たちも熱い眼差しを注ぐ。クオリティを追求し、細部の仕上げまで手を抜かない様子は、職人のよう。
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公開競技が終了し、モデルのショーイングタイムへ。作品は一体ずつコンセプトとともに紹介されていく。ヘアの仕上がりのみならず、モデルの個性を尊重したメイクや衣装など、トータルバランスも審査基準に含まれる。
CREATIVE ARTIST部門のモデルショーイングより。
COLOR ARTIST部門のモデルショーイングより。
競技やモデルショーイング、審査の合間にはゲストによるライブステージも行われ、ハイレベルで華やかなパフォーマンスに会場が沸いた。
イギリスをベースに、世界中でクリエイティブの現場をリードし続けるアキン・コニジは、アンドロジナスで都会的なスタイルをクリエイト。その手さばきを、会場中が食い入るように見つめる。
野沢道生(Michio Nozawa HAIR SALON)はファンク×ロック×ボヘミアンをミックスしたような、ファニーな世界を見せた。
ミニマルで禁欲的なムードの中に、センシュアリティが花開くようなステージを披露した西村晃一(Nicole.)。
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審査が終了し、いよいよ結果発表へ。1,116エントリーの頂点となるゴールドアワードは、「CREATIVE ARTIST OF THE YEAR」は杉川友洋(merci)、「COLOR ARTIST OF THE YEAR」はワタナベ エリカ(NEWYORK)が見事受賞!
「CREATIVE ARTIST OF THE YEAR」に輝いた杉川(中央)。
どこか懐かしくも、新鮮さや斬新さを表したというスタイルは、コンパクトなセシルカットでモデルの顔立ちを生かし、カラーで透明感をプラスしている。
「COLOR ARTIST OF THE YEAR」を受賞したワタナベ(左)。
鳥の羽根のようなカラーテクニックがインパクト大。自身で納得できる表現を追求することが、見る人の心に残るクリエイティブにもつながると確信し、大会に挑んだという。
「CREATIVE ARTIST OF THE YEAR」シルバーアワード受賞の政門将太(ReDio)は、音楽が聴こえてくるようなデザインを表現。
「CREATIVE ARTIST OF THE YEAR」ブロンズアワード受賞の畠翠里(snob)。モデルがいちばん輝くヘアスタイルを手がけた。
「COLOR ARTIST OF THE YEAR」シルバーアワード受賞のYSO(電髪倶楽部street)は、ヘアカラーで絵画のような情景や光、空気感を描き出した。
「COLOR ARTIST OF THE YEAR」ブロンズアワード受賞の伊澤良浩(PANIC)は、モデルへの似合わせを最大限に意識。
ゴールドアワードを受賞した2名には、2020年3月にスペインのセビリアにて開催されるワールド ファイナルへの参加資格が与えられるほか、2020年に開催される海外ファッションコレクションへのバックステージ参加や、フィガロジャポン本誌とコラボレーションした撮影も予定されている。
高いレベルでのコンペティションとなった今年のトレンドビジョン アワード。参加したスタイリストは、順位を競う以上に、自身の限界に挑むことに大きな意味を感じたはずだ。チャレンジし続けることで、新しい自分へとステップアップできる。それこそが、トレンドビジョン アワードに参加することの意義なのだろう。
https://trendvision.jp
photos:EISUKE ASAOKA