菌‘s タンク〜美肌も健康も菌活がすべて〜 Vol.1 本当にいい菌活サプリで、腸から解決。
Beauty 2019.11.09
CMや広告でよく耳にする、乳酸菌やプロバイオティクスという言葉。腸と関係していることはなんとなく知っているけど、実際のところ肌や身体にどう影響するのかよくわからない……という人が大多数なのでは? 今回は、シンクタンクならぬ“菌’sタンク”と題し、私たちのヘルス&ビューティと菌の関係性について、さまざまな角度から解き明かす。第1回は、菌の要となる腸について。
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菌は敵? 味方?
ひと昔前は、除菌や抗菌のアイテムが次々に現れ、私たちの間にも“菌は悪モノ”という認識が広がっていた。ところがここ数年は、乳酸菌、美肌菌など、積極的に菌を取り入れ、育むキャンペーンが行われている。悪モノの菌と、育むべき菌、その違いは? 現役ドクターあり、KINSという常在菌ついてオンライン上でアドバイスを行うサービスを立ち上げた、下川 譲先生に話を伺った。
「人間の身体にはおよそ1000兆匹の常在菌がいると言われています。その中には、病気やアレルギーを引き起こす悪玉菌から、腸や肌の調子を整える善玉菌、さらにはそのどちらとも言えない日和見菌まで、さまざまなタイプの菌が生息しています。悪玉菌が悪いからゼロにすべきか、と言ったらそうではなく、3タイプそれぞれが最適なバランスを保ちながら共存することが、私たちにとってベストな状態と言えます。そして、その菌の影響がもっとも顕著に現れるのが、消化と吸収を分ける関所とも言える腸です。近頃、腸内フローラという言葉もよく耳にすると思いますが、菌を整えることで、腸そのものの働きがよくなり、消化と吸収が正しくなされ、美と健康が手に入るのです」(下川先生)
では、腸内の環境を最適に保つにはどうしたらいい?
「現代における私たちの日常には、腸内の菌バランスを崩すいくつも生活習慣が潜んでいます。そのひとつが、グルテン、小麦粉ですね。なぜ小麦粉がよくないかというと、小麦の中に含まれるグリアジンという成分が影響しています。グリアジンは分解が難しく、分解する際に腸の壁に穴を開けてしまいます。すると腸のバリア機能が下がり、さまざまな悪いものが漏れ出して全身に巡ってしまうのです。肌荒れやアレルギー、うつ病も、このようなことから引き起こされると言われています。この現象をリーキーガットと呼びますが、そのリーキーガット状態から腸のバリア機能を修復するために一役買うのが、菌なのです」(下川先生)
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善玉菌は、人それぞれ違う。
腸内のバリア機能をアップさせるために大切な善玉菌、その代表格が乳酸菌というわけ。
「なのですが、乳酸菌が難しいのは、“どのタイプの乳酸菌が自分に合うかは人によって違う”、ということです。ビフィズス菌やガセリ菌は乳酸菌の一種ですが、たとえば家族で飲んでいる乳酸菌のサプリメントやドリンクが、自分には効くけれど、子どもには効いていない、ということも十分ありえます。ではどうしたらいいか、その答えは、できるだけ良質で多様な乳酸菌を摂取するのがベストといえます。世界中の論文でも複数の乳酸菌をバランスよくとることによる健康効果が実証されています。逆に自分とマッチしていない特定の乳酸菌をとりすぎたことによって、便秘やお腹のハリを感じている方もいます」(下川先生)
多様な乳酸菌サプリで腸健康!
20種類の乳酸菌や酵母菌、乳酸菌生産物質を凝縮したサプリメントと検査キットがセットに。肌の細菌を測定するパッチテストやアンケートに答えると、肌や腸の状態がわかる。毎月60粒のサプリメントと検査キット、菌に関する質問にLINEで回答するコンシェルジュサービスがセットになった、サブスクリプションシステム。KINS BOX(1ヶ月)¥5,980/KINS
人由来のビフィズス菌BB536を高配合。胃酸に強く、腸まで届いてビフィズス菌のエサになるラクチュロースの作用で、大腸内のビフィズス菌量のバランスを整える。イメディス 60粒 ¥6,264/ビープル バイ コスメキッチン
プロバイオティクスとプレバイオティクス
乳酸菌に代表される腸内フローラを整える“生の菌”をプロバイオティクスと呼ぶ。一方プレバイオティクスと呼ばれるものは、乳酸菌のエサとなるものを指し、水溶性食物繊維やオリゴ糖がそれにあたる。プレバイオティクスは、キノコ・ゴボウ・きなこからとることができる。
お話を伺った方:歯科医師 下川 譲先生
KINS代表、歯科医師。岡山大学歯学部卒業。医療法人社団癒合会前理事長。口内環境と腸内環境、アレルギー・皮膚疾患などの関連をクリニックでの臨床・研究で痛感する。2019年東京大学発ベンチャー、TAK-Circulatorと手を組み、KINSを設立。