意外と知らない歯ブラシのケア、できてますか?

Beauty 2021.06.25

歯ブラシを定期的に取り替えるのは大切なこと。正確に言えば必須である。衛生面だけでなく、歯磨きの効果を考えても。

00-210623-a-quelle-frequence-changer-sa-brosse-a-dents-.jpg

歯ブラシは定期的に交換すべき。 photo:Getty Images

1日最低2回は歯を磨くべき。これは誰もが知っていること。では、取り替えるタイミングはいつ? 歯磨き後のブラシのケアは? 衛生を保つだけでなく、歯磨き自体の効果も上がる歯ブラシのケアをおさらいしてみよう。

歯ブラシの寿命

iStock-1198407865.jpeg

古い歯ブラシを使うと、歯磨きの効果がなくなってしまうことも...歯ブラシは定期的に交換しよう。photo : iStock

フランスの保険衛生の専門家たちは、大人にも子どもにも3カ月ごとに歯ブラシを交換することを推奨しているが、日本では1カ月に1回が目安とされている。

これらの時期を過ぎてしまうと、歯磨きの効果がなくなってしまう。「歯磨きは、歯磨き粉が及ぼす化学的な側面と、磨く動作という力学的な側面から成り立っています」と微生物学の研究者であり、マルセイユ公立総合病院修復歯科学課のチーフであるエロディ・テレール(1)は言う。

「ブラシが古いと、そもそも歯を磨くことの役割が失われてしまいます。歯石とプラークを正しく取り除くことができず、細菌が増殖し、虫歯ができやすくなります」

---fadeinpager---

歯ブラシは1人1本!

iStock-1088390508.jpeg

歯ブラシは自分専用のものを! photo : iStock

細菌も虫歯も伝染する! 身体に必要な菌が生息する微生物叢(そう)は人によって異なる。ある人の細菌叢に存在しその人にとって有益な菌は、別の人にとっては病原菌になり得る。

ナイロンの毛先が広がって劣化してきたり、激しく磨いたせいでブラシが衰えていたりしたら、交換期間を待たずに歯ブラシを換えてもいい。さもなければ、歯磨きの効果が消えてしまうだけでなく、「擦れた毛は歯ぐきを傷つけ、軽い炎症を起こす原因となることもあるからです。軽い出血のこともあれば、粘膜の外側の層を剝がすという、より深刻な場合もあります」とエロディ・テレールは説明する。

---fadeinpager---

ゆすぐ時は温水で

iStock-1134493083.jpeg

歯磨き後は冷水ではなく、温かい流水で歯ブラシを洗おう。 photo : iStock

歯磨きの役目を最大化するには、使うたびに洗うことが大事だ。エロディ・テレールは「温かい流水で数秒間洗うこと」を勧める。「一番簡単で、かつ効率的」だそうだ。さらに、専用の除菌液を使うこともできる。

洗ったら、空気に当ててしっかりと乾かそう。「長い間濡れたままにしておくと、細菌が増殖してしまいます」とエロディ・テレールは説明する。使用直後にケースやポーチなどにしまうのは避けるべき。

そして、旅行から帰ってきたら新しいブラシに替えるのが好ましいそう。エロディ・テレールによると「旅行中、歯ブラシは普段とは異なる環境に置かれるので、自分の口内環境に悪影響な細菌を拾ってしまう可能性があるから」とのことだ。

(1)エロディ・テレール( Élodie Terrer)はフランスのPUPH(大学教授兼病院勤務医)という公的職務の資格を持っている。

text:Kassandre Fradelin (madame.lefigaro.fr)

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
パリとバレエとオペラ座と
世界は愉快

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories