永遠のアイコン、モニカ・ベルッチが「年齢との向き合い方」語る。
Beauty 2021.12.09
永遠のアイコン、モニカ・ベルッチが「Sunday Times Style」のインタビューに応じ、カメラの前でも、私生活でも、自分の年齢を受け止めていると語った。
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モニカ・ベルッチ、エリゼ宮にて。(パリ、2021年7月5日)photo: Abaca
来年4月、ロンドンの舞台で、マリア・カラスが残した打ち明け話を演じるモニカ・ベルッチ。彼女自身もまた、12月5日、英国の週刊誌「Sunday Times Style」のインタビューで打ち明け話を語った。
イタリア・チッタ・ディ・カステッロ生まれのモニカは、アメリカのブランド、Khaiteのベージュのチューブドレスを着て同誌の表紙に登場。自身のアール・ドゥ・ヴィーヴルについて、そして、流れに逆らわず、罪悪感も持たない時との向き合い方を明かした。
モデル、60本以上の映画に出演した女優、そして母親。モニカ・ベルッチは複数の人生を生きてきた。57歳にして、いまも地中海ビューティを体現する彼女は、変化を恐れない、とも語っている。
「人生にはたくさんのステップがあります。若い時は、フランスで言う、悪魔のような美しさがある。それは自然なこと、若さの美であり、人生の生物学的な一時期の美です。そして、人生は続く。身体は年をとりますから、それを受け止めなくては。私たちにできることは何もないのです」と彼女は主張する。
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「心静かに年を取りたい」
デトックスジュースの大流行に対して、モニカはむしろ、ワインとパスタを少し我慢してピラティスをする方を選ぶ。「仕事の時は少し食事に気をつけますが、でもそのことばかり気にしているわけではありません。私はこれまでもずっと、ふっくらした体型で、痩せ型だったことは一度もない。これが自然な私の姿ですし、心静かに年を取っていきたい」という彼女は、自分の年齢を数えられるのは幸運なことだ、とも語る。「年をとれるのは、長い人生を生きているという幸運です。身体は曲がってしまいますが、魂は成長するのです」
2020年、娘のディーヴァ・カッセルがドルチェ&ガッバーナの香水のミューズになったとき、彼女は落ち着いてリレーのバトンを渡した。「50歳、60歳になると、20歳の時と同じものを必要とはしません。私たちは変化する。自分の子どもが部屋に入ってきた時と同じです。いちばん大切なのはその子。自分自身は二の次です。未来を見る視線が変わるのです」
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スクリーンで年をとること
しかし、モニカ・ベルッチは、現在大きな変革を迎えている映画の世界から身を引くつもりはない。
『007スペクター』の撮影時に彼女は50歳。当時ジェームズ・ボンドを演じたダニエル・クレイグは46歳だった。モニカ・ベルッチは、ホーナー・ブラックマンが持っていた記録を抜いて、007史上最年長のボンドガールとなったのだ。むしろ「ジェームズ・ボンド・ウーマン」という呼び方を好む彼女にとって、「大きな変化」は、「違う年のとり方を自由に選べる女性がたくさんいる」ということだ。
text: Julia Mokdad (madame.lefigaro.fr)