今日から始める、冷えない身体をつくる生活習慣。

Beauty 2021.12.28

久保直子

冷えは万病の元と言いますが、美容にとっても大敵。最近は、低体温の人がとても多く、メディアでもたびたび話題となっていますよね。気温の変化が著しいいま、警戒しなくてはならない重要なウェルネステーマのひとつです。

女性はもともと男性に比べて筋力が少なく、熱を生み出せないことから、個人差はあるものの冷えやすく、理想である基礎体温36.5℃に達していない人も多くいます。体温が下がると白血球の働きが悪くなり、内臓機能が低下することから、免疫力が下がると言われていますが、当然、風邪を引きやすくなったり、インフルエンザなどにかかりやすくなったり、病気のリスクも高まります。日頃から冷えない身体づくりを意識することが大切です。

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photo: iStock

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なぜ冷えがよくないの?

冷えて血管が収縮すると、身体をめぐっている血液や酸素、ホルモンなどがスムーズに行き渡らなくなります。また、老廃物が溜まりやすくなったり、むくんだり、身体の機能がスムーズに行われないなど、さまざまな影響が出てきます。肌でいうと、くすみやすくなったり、クマが出てきたり、栄養がきちんと行き届かないことで艶やハリが低下したり、髪の毛髪サイクルを狂わせたり……。さらにホルモンや自律神経のバランスまで影響が及び、不定愁訴を悪化させてしまう要因にも。

漢方の考え方で「水毒」という症状がありますが、これは身体の水はけが悪く、代謝不良で体温が下がることを指します。この状態は水の取りすぎにも注意が必要です。
水がうまく排出されずめぐらないと、身体の機能全体が低下し、太りやすくもなり、まるでいいことはありません。

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photo: iStock

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冷えない身体を保つためには?

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まず、身体を冷やす飲み物は極力避け、普段から身体を温めるような食材を取り入れること。寒い地域で育つ食材、たとえばにんじん、れんこん、かぼちゃや根菜類やスパイス、発酵食品は身体を温めます。栄養素としては、糖質、タンパク質、そしてエネルギー産生のプロセスに必要なミネラルやビタミンを摂取することがポイント。

また、ウォーキングやストレッチなど、激しすぎない運動を定期的に取り入れること。血行不良を改善し、むくみなどにも有効です。

生活面でいうと、1日の生活リズムをできるだけ整え、良質な睡眠を取ること。安眠のためには、このアロマ連載でも何度もお伝えしましたが、アロマバスやアロママッサージがおすすめ。ゆっくりとお風呂に浸かることで、自律神経のバランスをリセットし、副交感神経を高め、安眠に導いてくれます。

当たり前のことのように見えますが、やはり心も身体も生活もきちんと整えることで、冷えない身体を手に入れることができます。

次回は、冷えにおすすめの精油について紹介します。

text: Naoko Kubo

久保直子

ウェルネス&ビューティジャーナリスト/植物療法士/アロマデザイナー
AMPP(仏植物療法普及医学協会)認定メディカルフィトテラピスト、DTWフラワーエッセンスプラクティショナー、スポーツアロマテラピストの資格を所持。美容ライター時代に培った膨大な美容の知識と、植物療法をツールに、独自のウェルネス&ビューティについて発信。そのほか製品開発、アロマデザインやセミナーなど幅広く活動。
Instagram:@naonaonaozou

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