お正月太りに備え、ダイエットをしない方がよい理由とは?

Beauty 2021.12.29

年末年始前のカロリーの過剰摂取を見越してダイエットするのは逆効果で、身体にも良くない? 管理栄養士と内分泌学者に聞いた。

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年末年始前のダイエットは逆効果で身体に悪い。photo: Getty Images

年末年始前のダイエットを考えたことがあるだろうか? それとも既に実行中? 年末年始、脂肪と糖分の塊が私たちの食卓を席巻するのを前に、食事の量を真剣に減らそうとするのは、伝統的なダイエットの方法の一つ。多くの場合、その目的は単純で、年末年始に増えるであろう体重を見越して、休暇前に体重を落とすというものである。しかし、そのやり方は逆効果であることに加え、身体にも悪影響を及ぼすという。

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かえって体重が増えてしまう

月並みな表現ではあるが、食べ足りないとかえってストレスになる。これが、ダイエットの第一の問題点である。「食いしん坊」の人は、会社で回ってくるチョコレートの箱を見なかったことにしたり、お酒の量を減らしたりして、なんとかしのぐだろう。しかし、いずれはギブアップしてしまう。そして、そういうタイプの人は、キヌアとベビーリーフ、スプラウトの入ったサラダボウルを食べるくらいではたいていおさまらなくなる。

また、食事を少し減らしたり、厳しいダイエットをしたりすると、身体にストレスがかかる。身体はこれを攻撃として認識する。なぜなら、カロリー制限による「減量」は、「危険」であるという強いメッセージを発するからだ。

「このような事態を避けるため、身体はさまざまな防御メカニズムを機能させます。そしてエネルギー消費量を減らすことで足りない分を補填しようとし、脳に『食べろ』という信号を送るのです。そのため、空腹になり、カロリーを摂取しようと再び食べ始めると、全力でカロリーを蓄えようとするのです」と、栄養学を専門とする内分泌学者のセシル・ベトリは言う。「身体は記憶する」と管理栄養士のイザベル・ルヴァスールも同意する。「そうやって体重が増えていくのです」

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いつも通りに過ごす

48時間で4キロも体重が増えることはない、という肉体的な側面も忘れてはいけない。「"膨満感"を感じたり、体重計の数値が増えたりすることはあるものの、これは主に消化に負担のある重いものを食べたことが原因です。翌日から飲酒量を減らし、少し身体を動かせば、体重計には何も影響しないでしょう」と管理栄養士のイザベル・ルヴァスールは説明する。

休暇中に体重を増やしたくないなら、普段通りの食生活を送る方が良いと、医師のセシル・ベトリも主張する。「もちろん、年末年始は必要以上に食べてしまいますが、身体は食べ過ぎを脳に知らせる機能も持っています。さらに、リッチな食事の翌日には、食欲がなくなり、野菜が食べたくなるなどということもよくあることです」

栄養士のイザベル・ルヴァスールは、ホリデーディナーを待つ間に小腹が空かないように、朝食に全粒粉の炭水化物を取り入れることを勧める。食物繊維が豊富で吸収が緩やかな糖質は、満腹感が高く、腹持ちが良い。

なによりも、年末年始の豊かな食卓は喜びの瞬間。自分の感覚に耳を傾けることが大切だと、セシル・ベトリは強調する。つまり、お腹が空いたら食べる、食べたくないときは無理に食べないということが重要だ。

text: Ophélie Ostermann (madame.lefigaro.fr), traduction : Hanae Yamaguchi

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