カニエ・ウェストの新恋人、ジュリア・フォックスの特濃アイメイク。

Beauty 2022.01.27

カニエ・ウェストの新恋人ジュリア・フォックスが、パリ・ファッションウィークで、特濃&特大サイズのスモーキーアイで注目を集めた。メイクアップアーティストが、このクセの強いアイメイクを読み解く。

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2022年1月24日、パリで開催されたスキャパレリ2022年春夏オートクチュール・ショーを訪れたジュリア・フォックス。 photo: Edward Berthelot/Getty Images

カニエ・ウェストの新恋人のジュリア・フォックスは、他人の評価を気にしない。1月初旬にラッパーとの交際を正式に発表して以来、31歳のアメリカ人女優は、そのインパクトの強いルックで注目を集めている。

パリ・ファッション・ウィークでは、カップルでおそろいの過激なルックに身を包み、魅惑的な姿を幾度となく披露してカメラマンたちを熱狂させた。1月23日と24日に開催されたケンゾーのメンズ2022-23年秋冬コレクションとスキャパレリの2022年春夏オートクチュールコレクションでは、カニエ・ウェストよりも存在感を発揮。人目を引くアイメイクで、話題をさらった。

それは、彼女の青い目を強烈にフレームする特濃&特大のスモーキーアイメイク。この驚きのメイクは、イギリス人メイクアップアーティスト、ダニエル・コラリックによるもので、主にパットマクグラス ラブスのコスメを使っている。

 

 

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自分を差別化する

「従来のメイクの常識を覆すものであることは明らかです。定番のスモーキーアイは、従来は、目をスモーキーな色で囲う程度。しかし彼女の場合は、非常にグラフィックで、ほぼ眉毛のあたりまで達しています」と、プロメイクアップアーティストのルイーズ・ロクタン。このメイクには2つのメッセージが込められているという。

一つは、ジュリア・フォックスが「好まれるかどうかは別として、型破りなスタイルで自分の存在をアピールしようとしていること。これが何よりも彼女の目的です」とロクタンは言う。「これは大成功で、SNSで話題になっています」。確かにSNSでは、彼女をほめるミームが多少なりとも増えている。

そんな中、ジュリアは「私のお気に入りのメイクアップアーティストが誰か知りたい?」と、自身のインスタグラムのストーリーに投稿。その中には、カニエ・ウェストが彼女の化粧をリタッチする姿も写っていた。

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2022年1月23日、パリで開かれたケンゾー・オム2022-2023年秋冬コレクションを訪れたジュリア・フォックス。 photo: Stephane Cardinale/Corbis/Getty Images

もう一つは、「常にハイパーグラマラスなメイクのキム・カーダシアン(注:カニエ・ウェストの元彼女)との差別化を図りたいのでしょう。あえてパンクに近いスタイルにすることで、自分が『第2のキム』ではないこと、個性を持っていること、そして彼女の代わりではないことを証明しようとしている」と、ルイーズ・ロクタンは続ける。

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再現のためのアドバイス

メイクアップ界の大御所、パット・マクグラスは、パーティの場で挑戦したい人のために、ルックに使用されたコスメリストを公開した。パレットのアイシャドウ、ウォータープルーフのリキッドアイライナーとアイペンシル、長いまつげを実現するマスカラなどだ。

正しい使い方は? 「平らなブラシを使って、アイペンシルをまぶた全体に塗り、眉骨に向かって伸ばしていきます」とマクグラスはプレスリリースの中で説明している。次に、小さなブラシを使って、「アイシャドウで下まつげのラインを強調し、リキッドアイライナーでアンダーラインを引きます。そしてマスカラでまつ毛をカールさせましょう」

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ヌーディな口元

チュートリアルを見ると、このメイクは誰もができるものではなく、確かな腕と優れたテクニックが必要であることがわかる。「このようなグラフィックメイクは、左右完璧なシンメトリーにすることが必要です。慣れていない人にとっては、再現するのがとても難しい。どこで止めればいいのか、どんな形にすればいいのか......」とルイーズ・ロクタンは語り、メイクを仕上げるのに、クレンジングウォーターと綿棒を用意するようすすめる。

アイメイクを生かすため、ジュリア・フォックスはそのほかのメイクを控えめにしている。「彼女のフェイスカラーは完璧で、シンプルなヌーディピンクで口元を演出しています。目元の印象が強いので、他の部分には重くならないようにしなければいけない。そうしなければ、まとまらなくなってしまう」とロクタンからのアドバイス。さらに彼女はこう続ける。「濃い色でアイメイクをすると、欠点が浮き彫りになってしまいます」

text: Victoria Hidoussi (madame.lefigaro.fr)

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