「グラウンディング」力を上げたい時のアロマは?

Beauty 2022.02.03

久保直子

前回紹介したグラウンディングを助けるのが、根や土といった香りを持つ精油。いくつか、おすすめの香りを紹介します。

地に足をつけさせる:ベチパー

イネ科のベチバーは、大地を思わせるような奥深く、重く、深みのある香り。鎮静作用が高いことから、以前にも「静寂の精油」として紹介しました。神経を鎮めて、どっしりと構えたい時、いちばんにおすすめする精油です。あまりにも外向的すぎる時に落ち着かせ、意思がまとまりにくい時にも有効。精神と大地を繋ぎ、目的意識をはっきりと明確にしたい時に使ってみましょう。

自身と向き合わせる力に:ジンジャー

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photo: iStock

スパイシーでシャープ、いきいきとした香りを放つショウガ科のジンジャー。中医学やアーユルヴェーダでよく使われるハーブのひとつで、根の部分なので、地に足をつけ気分を落ち着かせてくれます。代謝を高め、身体を温め、乗り物酔いなどにも効果を発揮、あらゆる状態からのバランスを取ってくれる万能素材。心を刺激しながら、同時に現実を向き合わせるサポートに。

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バランスを取るよう促す:パチュリ

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photo: iStock

シソ科のパチュリは、催淫作用があることでも知られ、香水にもしばしば用いられる精油。パチュリーアルコールやα-パチュレンなどを主成分とし、抗炎症作用や強壮作用などを持ち、感染症に有効で、中国やインド、日本で医療に使用されてきた長い歴史があります。とても濃厚な香りですが、やや土臭さもあり、安定感を高めバランスを取ってくれます。いま直面する問題と向き合いたい時に。

集中力を高めたい時の助けに:シダーウッド

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photo: iStock

強壮作用と同時に鎮静作用を持つシダーウッドは、ほっと落ち着くウッディでドライな香り。神経が緊張している時に、不安を払って鎮静するのに非常に役立ちます。先が見えなくて迷路に入り込んでしまったような時にも、きちんと元の道に戻してくれます。もともと寺院での薫香として、古くから使用されてきた香料のひとつで、神秘的なイメージがあるのはこのためです。

グラウンディングをする時は、空間にこれらの香りを焚くのがおすすめです。アロマポットを使うか、精製水と無水エタノールで精油を希釈してアロマスプレーにし、空間にスプレーしてもいいですし、香りがブレンドされているキャンドルを使うのも手です。

text: Naoko Kubo

久保直子

ウェルネス&ビューティジャーナリスト/植物療法士/アロマデザイナー
AMPP(仏植物療法普及医学協会)認定メディカルフィトテラピスト、DTWフラワーエッセンスプラクティショナー、スポーツアロマテラピストの資格を所持。美容ライター時代に培った膨大な美容の知識と、植物療法をツールに、独自のウェルネス&ビューティについて発信。そのほか製品開発、アロマデザインやセミナーなど幅広く活動。
Instagram:@naonaonaozou

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