グレン・クローズ(75)が語る、アクティブ・エイジングとは。

Beauty 2022.05.19

加齢についてどう思うか尋ねられた75歳の女優グレン・クローズは、自分は20代のような感覚で生活しているが、年齢にまつわる世間の「洗脳」に辟易している、と語った。

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「テヘラン」シーズン2のプレミア上映に現れたグレン・クローズ。(ニューヨーク、2022年5月4日) photography: John Nacion/Startraks/ABACA

映画『危険な情事』で知られるグレン・クローズ。彼女にとって、年齢とは単なる数字でしかない。70代のグレン・クローズは、自分の身体を「家」と呼び、身体と心とをはっきり分けて考えている。米雑誌『Glamour(グラムール)』のインタビューでは、下記のように語った。

「“この身体は自分らしくない”という思いがずっとありました。私たちは身体という“家”を生涯に渡って大切にするものの、それはあなたという人間そのものではないのです」

「私は75歳ですが、20歳のエネルギーで世界を見ているような気がして、考えさせられた。でも、それが私なの」

グレン・クローズは、時間の経過が自分の身体に及ぼす影響を理解しながらも、年齢による身体の変化に対する認識を改めようと決めている。

「朝、光に照らされた自分の腕を見て、『ふざけてるわ』って思うの。これは誰の腕? これジョーク? って。なるほど、こうきたかってね。だから、シワシワの肌を楽しめるようになりたいの。そこに美しさはあるのかしらね。潮が引いた後の砂のように見えるかな、なんて思うようにしているわ」と述べた。

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肌の衰えよりも、人生経験の方を重視したい

これは、美容業界による影響が大きいと彼女は感じている。

「特に女性の肌に関して言うと、洗脳されているようなもの」と語るグレン・クローズは、「官能的で生き生きして滑らかな肌の質感や身体と、かつての体型を取り戻そうともがいている人々を区別している」と断じる。見た目の美しさを強調するよりも、年齢を重ねるにつれて得られる人生経験に注目したいと語った。

「“家”(身体)が古くなればなるほど、面白さや興味が増すはずで、さらに魅力的になると思う。もちろん、家のファサード(身体)があるからこそ、皆に注目してもらえるのだけれどね」。45年のキャリアと86本の映画・シリーズ(現在「テヘラン」シーズン2に出演中)を経歴に持つグレン・クローズは、自分の価値が「ファサード」によって下がらないことを証明しようと決意しているようだ。

text: Victoria Hidoussi (madame.lefigaro.fr)  translation: Hanae Yamaguchi

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