整形失敗のリンダ・エヴァンジェリスタがカムバック!
Beauty 2022.07.20
1990年代のスーパーモデルリンダ・エヴァンジェリスタ。整形手術の失敗により近年は引きこもり状態だったが、57歳にしてファッション界にカムバックしている。
ニューヨークの街角で撮影されたリンダ・エヴァンジェリスタ。(2016年4月17日)photo: Splash News/ABACA
リンダ・エヴァンジェリスタは、もはや逃げも隠れもしない。
1990年代を席巻したスターモデルは、フェンディの最新広告キャンペーンで、白昼堂々と新しい顔を披露した。再びカメラの前でポーズをとる準備は万端なようだ。6年間スポットライトから遠ざかっていた彼女にとって、注目すべき再登場となった。
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フェンディの帽子、手袋、バッグ
リンダは試練を乗り越え、自分自身のイメージと折り合いをつけたようだ。撮影時の1枚をインスタグラムに投稿した。サングラスをかけ、帽子や手袋、バッグなどを身に着けている様子が写っている。眉を寄せ、つやつやかな顔色、鹿のような目つきで、まるで前世紀末から一日も年をとっていないかのようだ。
「2022年9月9日、フェンディはシルヴィア・ヴェントゥリーニ・フェンディがデザインしたフェンディ・バゲットの25周年と、キム・ジョーンズがウィメンズファッションのアーティスティックディレクターに就任してから2年を記念して、ニューヨークで特別なファッションショーを開催します」。写真家のスティーブン・マイゼルとメイクアップアーティストのパット・マクグラスの名を冠し、キャプションにこう記している。
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もう「隠れて恥ずかしがる」生き方はしない
120万人のフォロワーは、写真の下にあるコメント欄で、このカムバックを祝福した。
「同期モデルたちのキャリアが盛んな一方、なぜ私は仕事をしていないのかと不思議に思うフォロワーの皆様、この不在の理由は、私が受けたクールスカルプティング法(冷凍痩身法)によって、期待とは逆の効果となり、残酷にも醜態をさらしたからなのです」。
リンダは2021年9月に、インスタグラムでこう打ち明けた。この手術は、彼女の脂肪細胞を「減らすどころか増やし」、その後2度の「痛くて失敗した」修正手術にもかかわらず、体を「永久に変形」させたと言われている。
その数カ月後、リンダは2022年2月28日付の米雑誌『ピープル』のインタビューで、ランウェイへの復帰を希望していることを明かした。リンダは本心を打ち明けることで、「恥ずかしさを取り除き、同じ境遇にある人たちを助けたい」、また、「もう隠れて恥ずかしがりながら」「あの苦しみの中で」生きていくのは嫌なのだ、と語っている。
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医師から奇異性脂肪過形成(PAH)(クールスカルプティング患者の1%未満に見られるまれな副作用)と診断されたリンダ・エヴァンジェリスタは、クールスカルプティングの親会社であるゼルティック・エステティックス社を訴え、5000万ドル(約69億2400万円)の損害賠償を求めた。
彼女は、「告発することで、羞恥心を払拭するために前進し、自分の話を公表しているのです」と述べた。「胸を張って外に出たい」と語りつつ、「以前のような姿には戻れない」と危惧もしている。
裁判での決着を待つ間、話題のファッションアイコンは、来年9月に行われる話題のフェンディのショーに参加するのだろうか? その行方に注目が集まっている。
text: Victoria Hidoussi (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi