飲む点滴「小豆甘酒」で腸活&夏バテ予防!

Beauty 2022.07.29

桐村里紗

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気候変動の影響で、東京の気温は1880年から右肩上がり。
今年も平年を上回る酷暑となる予測となっています。

そんな夏にぴったりなのが、江戸時代から暑気払いの食べ物だった「甘酒」をさらにアレンジしてヘルシーにした「小豆甘酒」、別名「発酵あんこ」です。

飲む点滴とも言われる甘酒の効果をさらに高めたのが、小豆甘酒。
砂糖不使用なのに自然な甘さ、夏バテを予防する栄養がたっぷり。
小豆は腸活にも最高の食材。そのうえプラントベースプロテインである豆がとれるので、人と地球の健康食「プラネタリーヘルス・ダイエット」にもなります。

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小豆甘酒の効果は?

小豆甘酒は、美容・健康面にも、地球環境のためにもうれしい効果がいっぱい。

●栄養面
ビタミンB群、マグネシウムや鉄分などミネラル類、アミノ酸といった、夏に不足しがちな栄養素が吸収しやすい形で摂取できます。
細胞のエネルギーを作るために必須の栄養素なので、「電池切れ」のようになってしまう夏バテ対策にはぴったりです。
発酵によって、糖分は吸収しやすいブドウ糖になっていますから、スムーズな栄養補給ができる反面、血糖値には注意する必要があります。
紫色の成分はポリフェノール。夏の紫外線による活性酸素の害を予防するにも効果的です。

●腸内環境改善
小豆には、腸内環境を整え、腸内の有用菌のエサになる多糖類(食物繊維やオリゴ糖)が含まれています。
さらに小豆に含まれているイソフラボンが腸内細菌の働きでエクオールという活性の高い成分になると、女性ホルモンの働きをサポートします。

●プラントベース・プロテイン
小豆は、プラントベース・プロテイン(植物性のタンパク質)がとれる食材です。
プラネタリーヘルス・フードでは、環境負荷の大きい肉の代わりに豆やナッツなどからタンパク質を摂ることが推奨されています。
小豆は、日本で昔から愛される食材。積極的にとりたいですね。

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小豆甘酒の作り方

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【材料】
小豆 200g
米麹 200g
塩 小さじ1/2
水 4カップ

【作り方】
1. 小豆を水洗いする。
2. たっぷりの水で5分ほど茹でて、ザルに茹でこぼす。
3. 水4カップと小豆と塩を炊飯器に入れ、玄米モードで煮る。
4. スプーンで潰れるほどの柔らかさにするため、固ければ再度炊飯する。
5. 煮上がったらかき混ぜて、手でほぐしながら米麹を加える。
6. 小豆と米麹がどろっとする程度、水を1/2〜1カップ加えてかき混ぜる。
7. 炊飯器を保温モードに設定し、蓋は閉めず、濡れ布巾をかける。
8. 2時間ごとにかき混ぜて、6〜8時間程度発酵させたら出来上がり。

※ 保温中に水分が飛んでしまうようなら、60度程度のお湯を足す。
※ 飲むなら水分を多めに。パンに塗ったりデザートにするなら水分を少なめに。
※ あまり水分が少ないとうまく発酵しない。

桐村里紗

医師 / tenrai株式会社 CEO
臨床現場において、最新の分子栄養療法や腸内フローラなどを基にした予防医療、生活習慣病から終末期医療、女性外来まで幅広く診療経験を積む。食や農業、環境問題への洞察を基にした人と地球全体の健康を実現する「プラネタリーヘルス」や女性特有の悩みを解決する「フェムケア」など、ヘルスケアを通した社会課題解決を目指し、さまざまなメディアで発信、プロダクト監修などを行なっている。また、東京大学工学系研究科道徳感情数理工学・光吉俊特任准教授による社会課題を解決する数式「四則和算」の社会実装により人と社会のOSをアップデートすることを掲げたUZWAを運営。現在は、東京と鳥取県米子市の2拠点生活を送り、土と向き合う生活を送っている。フジテレビ「ホンマでっか!?TV」には腸内環境評論家として出演するなどメディアでも活躍し、新著『腸と森の「土」を育てる 微生物が健康にする人と環境』(光文社新書)が話題。
https://tenrai.co/

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