ひとり旅で取り入れるアロマのすすめ。
Beauty 2022.10.07
久保直子
前回の記事では、非日常を演出してくれるアロマとしてバニラ、パチュリ、サンダルウッドの3つの香りをピックアップしました。今回はそれらの具体的な使い方や、ブレンドのポイントをお伝えしていきます。
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香りを取り入れるタイミングは、朝や夜の副交感神経が優位な時間帯がおすすめです。特に取り入れやすいのは、夜お風呂に入った後の時間。読書だったり、瞑想だったり、静かなリラックスタイムを香りとともに過ごしていただけたらと思います。
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バニラの使い方&ブレンドのポイント
単体でも心を深く鎮静させてくれるバニラですが、おすすめは柑橘系との組み合わせ。これがまた驚くほどマッチします。まず単体で楽しんだら、柑橘系とのコンビネーションを試してみてください。
マンダリンとバニラの組み合わせは、固い皮膚をほぐす作用があり、角質が溜まりやすいかかとのケアにピッタリ。ひざ下のケアには、1%濃度で植物オイルとブレンドしてみてください。植物オイル30mlにそれぞれ3滴ずつ、合計6滴入れてマッサージしましょう。皮膚が柔らかく整います。温泉旅行ならば、湯上りのタイミングがよいでしょう。寝る前ならばデコルテのマッサージにも使ってみてください。和でも洋でも、どちらのシチュエーションでも合う香りだと思います。
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パチュリの使い方&ブレンドのポイント
落ち着きを取り戻すとともに、不思議なエネルギーを呼び込むパチュリは、単体でも十分存在感を発揮してくれます。
少し疲れ気味で、ちょっと自分を休めたい……そんな旅の時にはパチュリを連れて行って、思い切り脳を休めて。ウッドボードに垂らしたり、ティッシュに3~4滴垂らして、ぜひマインドフルネス瞑想を。
おすすめは、朝と夜の両方に使うこと。朝は少し早起きして瞑想することで目覚めがよくなり、1日が軽快に過ごせます。夜は寝室でティッシュに2~3滴垂らして枕元に置いて香らせるだけでOK。深い睡眠に入ることができるはず。旅が終わる頃には、疲れ切った心身が蘇り、エネルギーが湧いてくることでしょう。
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サンダルウッドの使い方&ブレンドのポイント
心臓強壮作用のあるサンタロールを主成分としていますが、これとサンタレンがサンダルウッドの特徴的な甘い香りを作り出しています。
ヨガや瞑想、睡眠のおともに使うことで、香りのよさを一層感じられるので、ひとりリトリート旅の時に使ってはどうでしょうか。単体でも存在感は十分ですが、もっと深い呼吸をしたいという方はフランキンセンスを、女性ホルモンのバランスが崩れている時はクラリセージ、ゼラニウムを合わせてブレンドしてみてください。
旅先で使うならば、事前にアロマスプレーを作っておくことをおすすめします。サンダルウッド3滴、フランキンセンス3滴を無水エタノールに溶かし、30mlの精製水で薄めて、香りを嗅いでから加減してください。ぜひ部屋中にスプレーして、自分のリラックス時間を楽しんで。
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text: Naoko Kubo
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久保直子
ウェルネス&ビューティジャーナリスト/植物療法士/アロマデザイナー
AMPP(仏植物療法普及医学協会)認定メディカルフィトテラピスト、DTWフラワーエッセンスプラクティショナー、スポーツアロマテラピストの資格を所持。美容ライター時代に培った膨大な美容の知識と、植物療法をツールに、独自のウェルネス&ビューティについて発信。そのほか製品開発、アロマデザインやセミナーなど幅広く活動。
Instagram:@naonaonaozou