デヴィッド・ボウイの妻、「西洋的な」若さへのこだわりを一蹴。
Beauty 2023.01.03
元モデルのイマンが英「ヴォーグ」誌のインタビューで、若さに固執するファッション業界や老いについて自説を述べた。
2022年4月2日、非営利団体「フィフティーンパーセント・プレッジ」がニューヨークで開催したチャリティーパーティーでのイマン。photography: Taylor Hill/WireImage/GettyImages
イマンは現在67歳、自分の年齢を自然に受け入れている。若く見せるために外見に手を加えることはしない。12月14日発売の英「ヴォーグ」誌2023年1月号の表紙を飾るファッションアイコンが同誌に語った。
家族との時間を優先したいと、1989年にモデル業を引退したイマン。同業の女性たちが周囲の圧力に屈して美容整形を受ける状況はいかがなものかと思っている。「男性の知り合いから聞いたのですが、美容整形を受ける人が増えているそうです。Zoom会議でお互いを見る機会が増えたからとのことなのですが」とインタビューで彼女は困惑気味に語った。「心配なら、カメラの位置を調節すれば済むのに!」と、デヴィッド・ボウイの妻は笑う。
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「欧米的なメンタリティ」
活動家であり起業家でもあるソマリア出身のイマンは、若さへの執着は自分の文化にないもの、「私はアフリカ出身で、そこでは老いることは祝うべきことです」と言う。YouTubeで「シュープリーム・モデルズ」の動画シリーズをプロデュースしたイマンは、老いを恐れる気持ちは「まさに西洋人のメンタリティ」であり、彼女自身は歳をとることに「悩んだことは一度もありません」と話している。
イマンは2018年に米「ハーパーズ・バザー」誌の取材でも、時間の経過について見解を述べたことがある。その時、インタビュアーの女優タラジ・P・ヘンソンは「優雅に年を重ねる」とはどういうことかとイマンに質問した。自らの名前を冠したコスメティックブランド「IMAN Cosmetics」のオーナーは屈託なく答えた。「哲学的な意味で? 気にしないことです。身体的な意味で? お肌の手入れをすることです」
text: Victoria Hidoussi (madame.lefigaro.fr)