梨花がなぜ頭皮ケアプロダクトをつくったのか?

Beauty 2023.02.12

モデルとして仕事をしながらハワイで子育てをし……そんな梨花も皆と同じように年齢を重ねて現在にいたる。10年前、そして10年先、彼女が考えるキレイへのメッセージが、新たにプロデュースした頭皮ケアプロダクトに込められていた。

2302xx-rinka-06.jpg

梨花
モデル、タレント
1973年生まれ、東京都出身。モデル、タレントとして活躍し、36歳で結婚、翌年男児を出産。2014年から生活の拠点をハワイに移す。現在は日本とハワイでデュアルライフを実践中。

「歳を重ねていくと、ネガティブになる現実を次々に突きつけられます。いいことばかりじゃない。でもいまの年齢、このタイミングだからこそ伝えられるメッセージがある」

気負わずに、素直に、まっすぐに、トータルセルフケアブランド、アクニー誕生のきっかけを説明する梨花。アパレルブランドを3年前に卒業し、次は自分自身と向き合うプロダクトを、と考えていたという。

「辿り着いた答えがビューティ。キレイになりたいと思った時に、女性はまず顔周りにフォーカスしますよね。でも、顔と髪の印象は50:50。それなのに大人の頭皮ケアって悩み改善要素が強すぎて、キラキラが足りない。ハッピーな気分になれないんです。ヘアケアなら、隠したいものが増えてきたいまの私自身と重ね合わせて発信できる、と」

2302xx-rinka-02.jpg

50歳という大台を目前に控え、心境の変化も。

「どういう死に方するのかな、なんて考えることもあったりして。その節目を前に、年の瀬に大掃除する感覚で、髪、身体、心をリセットしてベースを整えたい、と思ったんです。たとえるなら、古いものを捨てて新しい生活を始める引っ越した時のワクワク感。好みの家具や壁紙に替えて、心地よくフレッシュアップする感覚。アクニーには、そんな気分を手軽に味わってもらいたいという思いも込めています」

---fadeinpager---

そのプロダクトは、驚くほど本格的なスペックだ。シャンプー、ヘアトリートメント、ヘアスカルプセラムはすべて医薬部外品。炎症を抑える有効成分、グリチルリチン酸ジカリウムのほか、血行促進や育毛成分として知られるセンブリエキス、ニンジンエキスも配合している。開発中は、ハワイ中のあらゆるシャンプーを試し、日本の育毛剤も相当数チェックしたそう。

2302xx-rinka-05.jpg

上:抗炎症作用でフケ、かゆみ、ニオイを防ぎ、クレイと化石珊瑚で毛穴の汚れもクリーンアップ。なめらかな感触と泡立ちの良さ、ジャスミンとプチグレンなどのブレンドアロマに感動。アクニー 薬用ヘアシャンプー〈医薬部外品〉300ml ¥4,800 中:有効成分を深部に届けバラ酵母エキスで効果を促す。軽くベタつきのない使用感。同 薬用ヘアスカルプセラム〈医薬部外品〉80ml ¥7,800 下:長短のピンが頭皮にフィットし心地よくブラッシングできる。シャンプー中やトリートメント時にも。同 シャンプーブラシ ¥7,900/以上イングリウッド

「治療薬ではないから、育毛剤で髪の毛がフサフサに増えることなんてありません。アクニーは、ネガティブな“老化”を好転させていく女性像をイメージしています。更年期、薄毛という課題もクリアしたいと考えて、研究者や専門家と相談して効果が期待できる成分を厳選。自然の力だけでは補えないから、サイエンスやテクノロジーも活用して。頭皮を健全な状態に整えるベストなものがつくれたという自信も自負もあります。シャンプーは泡立ちの良さと香りにこだわり、気分を鎮静して女性性を高めるジャスミンとプチグレンをブレンドしました。なめらかな指通りやふんわり立ち上がる仕上がりまで、限りなく私好みに完成されています(笑)」

そしてブランドのキーアイテムが、シャンプーブラシだ。

「とにかくブラッシングを習慣にしてほしい。頭皮を刺激する心地よさはもちろん、本来抜けるべき毛を取り去る=代謝を促すことも大切な仕事。要らないものが残っていると、新しいものが生まれない。それはマインドにも繋がる気がするんです」

2302xx-rinka-01.jpg

---fadeinpager---

これまでの10年とこれからの10年。

プライベートでは11歳の男児の母。8年前に家族でハワイに移住した。

「この10年は子育て真っ最中で、人生の中でいちばん人間らしい生活だったと思います。子どものおかげで自然との距離が近くなり、化粧をすることが減り……その生活の中でキレイの意味が変わってきました」

2302xx-rinka-03.jpg

でも、日本に戻ると厳しすぎる“美”のジャッジに戸惑ってしまう。

「若い、可愛い、シワがない、脂肪がない=美しい、という日本人特有の美意識は、ある時点から年齢を卑下することに繋がってしまうのでは? 価値観を変えていかないと、いつか自分が辛くなる。会話をして魅力を分かち合い、シワやシミまで美しく感じてもらえるような、歳を重ねることを誇りに思える文化を、皆で一緒に育てていけたらいいな、って」

この先の10年、梨花自身はどんなキレイを目指したいのだろう。

「試行錯誤して、逃げたり逃げなかったり、迷い続けてきたし、大変なこともあったけど、いろいろなことを乗り越えて、一生懸命生きてきた歩みに自信を持っていたい。欠けているものがあったらちょっと整えたりしながら、私の理想である“潔い女性”でずっとあり続けたいですね」

2302xx-rinka-04.jpg

●問い合わせ先:
イングリウッド tel:03-6455-2024

*「フィガロジャポン」2023年3月号より抜粋

photography: Hironobu Maeda (Stijl / objects) text: Eri Kataoka

Share:
  • Twitter
  • Facebook
  • Pinterest

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
パリとバレエとオペラ座と
世界は愉快

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories